コラム
スカジャン発祥の街・横須賀市で不用品回収を考えるなら
横須賀市は、神奈川県の南東部に在る三浦半島に位置しています。
横須賀と聞いて浮かぶイメージはというと、スカジャンや米軍基地、黒船来航にカレーなど様々あり、知名度としては高いものがあるでしょう。
横須賀市は三浦半島に位置していますが、「みうら」の地名は古くから使われていて、日本書紀にも「御浦(みうら)」の記載がされているほど。
半島自体は太平洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む際の堆積物によって隆起していて、ほとんどの市域が起伏の多い地形となっています。
幕末の黒船来航以降、横須賀鎮守府や横須賀製鉄所の設置、横須賀線の開通や観音埼灯台の点灯など、周辺には国防の要衝として積極的に近代化された施設が展開され、それに伴い発展してきました。
今回は、スカジャン発祥の地として知られる横須賀市の、ごみや不用品の回収事情をご紹介しましょう。
横須賀市は、平安時代には三浦氏を名乗る一族の支配下にありましたが、北条時頼によって滅ぼされ、豊臣秀吉が全国統一をした際に徳川家康の領地となり、水運が重要な輸送手段であった江戸時代においては、浦賀水道を中心として発展してきました。
その後、1720年には港の在った浦賀に奉行所が設けられ、以来浦賀が商業的な中心地として栄えました。
幕末のペリー来航の折りには、黒船をひと目見ようと大勢の人々が押し寄せたとか。
横須賀には明治期に入ってから海軍の東海鎮守府が横須賀鎮守府として移転し、それに伴って横須賀製鉄所が開設され、さらに1889年には軍港の在る横須賀へのアクセスを確保する目的で、大船駅から横須賀駅間で現在のJR横須賀線が開業します。
横須賀は軍都として他に率先して近代化して栄え、県内では横浜市に次ぐはやさで市制施行を果たしています。
戦後は多くの軍施設が米軍に接収され、米軍の駐留基地として活用されると、周辺には闇市や米軍の軍人たち向けの店も増え、さらに多くの人が集まって賑わいをみせます。
やがて横須賀には、アメリカと日本の文化が融合したような、エキゾチックな雰囲気が漂う街が形成され、成熟してきました。
アメリカナイズされた雰囲気が楽しめる観光地としての側面を持ちながら、一方では東京や横浜のベッドタウンとしても発展してきたエリアが、横須賀です。
横須賀市は三浦半島のほぼ中央部分で大部分を占めており、市域の東側は東京湾、西側は相模湾に面しています。
中央部は山間部、その周辺も急峻な三浦丘陵となっていて、平地は海岸線に沿った僅かな部分しかありません。
そのため、埋め立てが活発に行われていて、横須賀市の中心部である京浜急行本線の横須賀中央駅周辺も、その大部分が埋め立てで誕生した土地となっています。
市域の丘陵地帯では高度経済成長期を中心にベッドタウンとして大規模な宅地の開発が行われたものの、現在横須賀市の人口は減少に転じています。
では、アップダウンが激しい横須賀市内の、ごみ分別ルールがどうなっているのか、見てみましょう。
自治体での回収
横須賀市ではごみの種類を、燃せるごみ、不燃ごみ、缶・びん・ペットボトル、容器包装プラスチック、使用済み小型家電、電池類、集団資源回収、粗大ごみに分けていて、回収に出すにはそのルールに従って分別しなければなりません。
分別をきちんとしたうえで、決められた曜日に決められた集積所に出す必要があります。
燃せるごみ ※無色透明か白色半透明のポリ袋に入れて出す
- ・生ごみ
- ・小枝、落ち葉(剪定枝、刈り草、花、落ち葉など)
→小枝は、袋に入れるか、長さ50cm、直径20cm以内に束ねて出す - ・ゴム製品
→運動靴、ゴム長靴、スリッパ(ビニール製)、ゴムホースなど - ・プラスチック製品→おもちゃ、文房具、バケツ、CD・DVD(ケース含む)、ビデオテープ、歯ブラシ、ストロー、電子体温計(電池は外す)、食品保存容器など
- ・皮革製品
→グローブ、カバン、革のジャンバー、革靴、革の衣料など - ・リサイクルできない紙
→ちり紙、感熱紙、酒の紙パック(内側が銀色のもの)、内側が茶色の紙パック、紙コップ、写真、汚れた紙など - ・その他
→紙おむつ(汚物はトイレに流す)、衛生用品、たばこの吸い殻、わた入り衣料、ダウンジャケット、食用油(紙や布にしみこませて出す)、保冷剤、アルミホイルなど
不燃ごみ ※無色透明なポリ袋に入れて出す
- ・陶磁器類
→茶碗、皿、植木鉢、花器など - ・ガラス類
→板ガラス、乳白色のびん、ガラスのコップ、耐熱ガラス(鍋の蓋等)、哺乳びんなど - ・その他
→ペンキ・塗料缶、ペンキ・塗料スプレー缶など
※やかん、鍋、フライパンなどの調理器具、針金のハンガー、小さいものではくぎやクリップなどは、集団資源回収の「缶以外の金属」で出す
缶・びん・ペットボトル ※無色透明な45㍑以下のポリ袋に入れて出す
- ・缶→飲み物、サラダ油、茶、菓子、海苔の缶、金属製のフタ、スプレー缶やカセット式ガス ボンベなど
※ペンキ・塗料類の缶は、必ず使い切ってから「不燃ごみ」に出す - ・びん
→飲み物、食べ物、家庭常備薬、化粧品のびんなど - ・ペットボトル※PETマークのついているもの
→飲料、酒、みりん、しょうゆ、めんつゆ、ノンオイルドレッシング、みりん風調味料、 食酢などが入っていたもの
→ラベルとフタは容器包装プラスチックへ出す
→ペットボトルはつぶさないで出す
容器包装プラスチック ※無色透明な45㍑以下のポリ袋に入れて出す
※プラマークのついているもの
- ・トレイ、パック類
→生鮮食品などのトレイ、卵のプラスチックパック、食料品や日用品のパック - ・フタ、キャップ類
- ・カップ類
→プラスチック製のカップめんの容器、プリンやゼリーの容器など - ・プラスチックボトル類
→ドレッシング、食用油などの容器、洗剤やシャンプーなどの容器、うがい薬や目薬などの容器 - ・チューブ類
- ・袋類
→スナック菓子などの袋、パンなどの袋、食品などを包んでいるトレイのラップ、レジ袋など - ・ネット、その他
→ミカンなどのネット、リンゴなどを包んだ発砲スチロール製ネット、錠剤などの容器、緩衝材、ペットボトルのラベル - ・発泡スチロール
使用済み小型家電 ※以下の17品目で縦15cm×横30cmの回収ボックスの投入口に入るもの
- 1.携帯電話・PHS
- 2.スマートフォン
- 3.電話機
- 4.携帯ラジオ
- 5.デジタルカメラ
- 6.ビデオカメラ
- 7.ポータブルDVDプレーヤー
- 8.携帯音楽プレーヤー
- 9.ICレコーダー
- 10.テープレコーダー(デッキを除く)
- 11.補助記憶装置(ハードディスク、USBメモリ)
- 12.電子辞書
- 13.ゲーム機(据置型、携帯型)
- 14.ポータブルカーナビ
- 15.理容用機器(ドライヤー、電気かみそり、電動歯ブラシ)
- 16.ノートパソコン(タブレット端末を含む)
- 17.1.から16.の付属品(リモコン、ACアダプタ、充電器、マウス、ヘッドフォン類、電気コード類)
※バッテリー単体、電子タバコ、調理器具や電球、対象品目以外の生活家電などは回収対象外
電池類
- ・アルカリ乾電池、マンガン乾電池
- ・コイン電池
※ボタン電池や充電式電池以外の使い切りの乾電池(単1~単5形、9V形、コイン電池など)は、市内の電器店、スーパーなどの協力店等に置いてある「乾電池回収箱」へ入れる
集団資源回収 ※町内会や自治会などの実施団体が、横須賀市資源回収協同組合(回収業者)と協力して行っている
- ・新聞紙
→新聞折り込みチラシもいっしょにひもで十文字にしばるか、新聞配達で配られる新聞入れ袋を使用する - ・雑誌類
→雑誌、カタログ、教科書、ノート、本、漫画、文庫本、百科事典 - ・段ボール
- ・紙パック
- ・その他の紙
→包装紙、紙袋、紙箱、トイレットペーパーの芯、手紙など
※ひもで十文字にしばるか、紙袋に入れて出す - ・古着・古布類 ※無色透明な袋に入れて出す
→古着、タオル、シーツ、カーテン、毛布 - ・缶以外の金属
→調理器具(やかん、なべ、フライパンなど)、自転車(タイヤのゴム・チューブは外して「燃せるごみ」に出す)、針金のハンガー、小さいものではくぎやクリップなど - ・蛍光管類 ※交換した際の紙筒や紙箱に入れるか新聞紙等に包み「蛍光管」「電球」などと書いた上、無色透明な袋に入れて出す
→蛍光管(直管型・環型・電球型など)、LEDランプ、白熱電球など家庭から出る蛍光管 類全般
粗大ごみ
- ・一番長い辺が50cm以上2m以下の家具や遊具類など
- ・一辺の長さが2m以下の電化製品 (例:照明器具、扇風機、電子レンジなど)
※粗大ごみは有料で、一般ごみと一緒に集積所へは出せない
※粗大ごみの収集は受付事務所に事前に申し込む必要がある
→形態や品目については横須賀市のホームページで確認すること
戸別収集の場合は、資源循環日の出事務所に電話かインターネットで申し込み、指定された日に指定された場所に出す。
この場合の手数料は、収集した月の翌月15日頃までに納入通知書が発送されるので、金融機関などで支払う。
自己搬入の場合は、横須賀ごみ処理施設“エコミル”へ、持ち込めるごみであることを確認してから搬入し、その場で手数料(現金のみ)を支払う。
なお、テレビ、冷蔵庫、エアコン、衣類乾燥機など、家電リサイクル法で定められた家電製品は、自治体での回収を行っていません。
問い合わせると家電リサイクルセンターを紹介されるので、手順などの案内を受けられます。
※変更されている可能性もありますから、詳細は必ず横須賀市のホームページなどで確認してください。
不用品回収業者の場合
粗大ごみの回収を横須賀市に依頼した場合、希望の日にちに収集が行われるとは限りません。
居住しているエリアや混雑状況で希望通りにならないこともあるので、家具の買い替えや引っ越しなどで日にちに制限がある場合は、はやめに問い合わせをしておきましょう。
なお、市の職員は、家や部屋の中からの運搬はしないので、指定の収集場所までは自力で運び出さなければなりません。
もし一人暮らしで自力で運び出せないようなものの場合は、手伝ってくれる人の手配を考えておかなければならないでしょう。
不用品の処分をする時に意外と盲点なのが、この運び出す作業ですが、不用品を粗大ごみとしてではなく、不用品として業者に回収依頼をしたならどうでしょう。
不用品回収業者に依頼した場合は、部屋からの運び出しを含め、全て業者のスタッフが作業を行いますから、どうやって運び出そうかと考える必要はありません。
また、分別しなければならない比較的小型の不用品が数多くある場合も、回収業者なら全てまとめて渡してしまえます。
無論、費用はかかりますが、運び出すためだけに業者に手配を頼むのなら、はじめから不用品回収業者へ依頼するのがおすすめです。
不用品の点数が少なくて、自分で移動できるものであれば、横須賀市に収集依頼するのが、最も安く不用品を処分する方法でしょう。
しかし運搬のことや、回収を希望する日にちなどのことを考えると、不用品回収業者に依頼するのが最も無難な方法です。
しかし、不用品回収業者はニーズの多さから新規で参入する業者も多く、玉石混交といった趣もあるのが実情です。
特に多くの点数の回収依頼をする場合には、必ず3社程度から相見積もりを取り、ホームページなどで業者の実績などを細かくチェックし、費用などを比較してから選ぶようにしましょう。