コラム
江戸から続く街・台東区での不用品回収とは
台東区は、東京23区のやや北東部に位置しています。
区の面積は10.11k㎡と23区中で1番狭くはありますが、江戸時代から続く市街地となっています。
浅草や上野など、誰もが知るようなエリアを区域内に持っていて、浅草は建立から約1,400年の歴史を誇る浅草寺、上野は徳川家により新たに建立された寛永寺の門前町として栄えてきました。
現在区の中心となっているのは、JR上野駅周辺。
上野駅は接続して多くの路線が生まれる前、北からの鉄道路線の起終点となっていて、東北や北関東から上京してきた人々を迎える玄関口として知られてきました。
また、美術館や博物館、動物園などが多く、他にはない文化発信エリアとして訪れる人は引きも切りません。
今回は、そんな台東区のごみや不用品の回収事情をご紹介しましょう。
台東区は、東に流れる隅田川を墨田区との区境とし、区南端の隅田川との合流点付近で、神田川に接しています。
今では想像がつきませんが、古には大部分が海や湿地帯で、陸地となっていたのは上野の山周辺の一部だったと考えられています。
不忍池(しのばずのいけ)の成り立ちも、かつては東京湾の入り江だったものが、平安期に利根川や荒川、隅田川に運ばれた土砂で徐々に陸地化した際、取り残されて池となったとされており、上野の山として知られる区内で最も標高が高い摺鉢山でさえ、海抜24mほどしかありません。
上野エリアは江戸時代初期には港湾都市として整備されて、商業的にも発展を続け、東京で最も古い市街地となっています。
現在産業面では、卸売、小売業の事業者数が23区内ではトップクラス。
貴金属や革製品、人形や玩具などの伝統産業も、連綿と受け継がれています。
区域には東北・上越・山形・秋田・北陸新幹線、JR山手線、京浜東北線、宇都宮線、高崎線、常磐線(上野東京ライン)、総武緩行線、東京メトロ銀座線、日比谷線、千代田線、都営地下鉄浅草線、大江戸線、京成本線、東武伊勢崎線、首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)が走っていて、いうまでもなく利便性は抜群。
また、区内には緑地や公園が多く、至るところに桜の木が植えられていて、春には美しく咲き揃った光景を見ることができます。
では、そんな台東区のごみ分別ルールがどうなっているのか、見てみましょう。
自治体での回収
台東区ではごみの種類を、燃やすごみ、燃やさないごみ、資源、粗大ごみに分けていて、回収に出すにはそのルールに従って分別しなければなりません。
分別をきちんとしたうえで、決められた曜日に決められた集積所に出す必要があります。
※台東区では燃やすごみ、燃やさないごみは、中身の見える透明な袋、または蓋付容器に入れて出すことが義務付けられています
燃やすごみ ※収集に一度に出せる量は、目安として45リットル袋で3袋まで
- ・台所のごみ(生ごみ、卵の殻、貝殻、魚の骨、残飯など)
- ・紙くず(ちり紙、たばこの吸殻、紙おむつなど)
- ・木くず(落ち葉、剪定枝など)
→剪定枝は50cm未満に切断して紐で束ねて出す - ・プラスチック類(発泡スチロール、ビニール袋、容器類、ラップなど)
→ペットボトルや食品発泡トレイ、食品発泡カップは資源として出す - ・ゴム製品(運動靴、ボール、自転車のタイヤなど)
- ・皮革製品(鞄、革靴、ベルトなど)
- ・衣類(化繊の衣類も可)
→皮製の衣類は燃やすごみとして出す - ・廃食油
→紙や布にしみ込ませるか、固めるなどして出す - ・その他(写真、カタログ類など)
燃やさないごみ ※収集に一度に出せる量は、目安として45リットル袋で3袋まで
- ・ガラス類(ガラス、コップなど)
- ・金属・陶磁器類(アルミホイル、鍋、茶碗、植木鉢、スプレー缶、カセット式ガスボンベ など)
→スプレー缶、カセット式ガスボンベはなるべく最後まで使い切ってから出す - ・水銀を含むごみ(体温計、血圧計、蛍光灯など)
- ・その他(ライター、携帯用カイロ、粘着テープ、傘、小型の電器製品など)
資源
- ・古紙類(新聞、雑誌類、雑がみ、段ボール、紙パック)
- ・びん、缶、ペットボトル、食品発泡トレイ、カップ
→油が付着したもの、劇薬や農薬の入っていたもの、陶器、コップやワイングラスなどのグラス類は燃やさないごみへ
※詳細は台東区のホームページで確認すること
粗大ごみ
一辺の長さが30cm以上のものは粗大ごみ扱いになる
※粗大ごみは、細かく分解・裁断しても燃やすごみとしては出せない
※粗大ごみは有料で、一般ごみと一緒に集積所へは出せない
※粗大ごみの受付センターに事前に申し込む必要がある
なお、テレビ、冷蔵庫、エアコン、衣類乾燥機など、家電リサイクル法で定められた家電製品は、自治体での回収を行っていません。
問い合わせると家電リサイクルセンターを紹介されるので、手順などの案内を受けられます。
※変更されている可能性もありますから、詳細は必ず荒川区のホームページなどで確認してください。
不用品回収業者の場合
粗大ごみの回収を台東区に依頼する場合、希望する日にちで予約ができるとは限りません。
最近は回収依頼が混み合っていることも多く、順番待ちになる可能性もあるので、注意が必要です。
また、粗大ごみとして出すものが大きくて重いものの場合、収集場所へは自分で運び出さなければならず、人手を借りることができなければ、回収品を部屋から出すだけでもかなりな大仕事となりそうです。
エレベーターが無いマンションなどの場合、階段を使っての運搬には危険も伴いますから、焦って運び出して怪我をしたりしないよう、計画的に準備しておきましょう。
一方、不用品回収業者に回収依頼をした場合、そういった手間の心配は一切する必要がありません。
なぜなら、部屋からの運び出しやトラックへの積み込みなどは、全て業者側のスタッフが行うからです。
回収は一般的に希望する日にちで行われますから、自治体に依頼した場合のように、自分の予定をずらして順番待ちをする必要もありません。
また、不用品が数多くある場合なども、不用品回収業者に依頼するのであれば、自分で分別する必要せずに済みます。
このように、忙しくて不用品の処分にまで手が回らない、運び出しができないというような人には、不用品回収業者の利用がおすすめです。
ごみの分別に使える時間もたっぷりある、また、重いものでも余裕で運べるというのなら、不用品の回収は台東区に依頼するのが、最も低コストで済みます。
しかし、処分したい不用品の数が多く分別が面倒であったり、運ぶにしても自分の手に余るのなら、不用品回収業者に依頼することをおすすめします。
ごみになってしまうものにあまりお金をかけたくないというのは人情ですが、自分では運ぶことができないものを運んだり、分別するという手間の代行を依頼するわけですから、そこはストレスの軽減を優先したのだと割り切って考えましょう。
また、住宅街などを「こちらは不用品の回収業者です…」というようなアナウンスを流しながら軽トラックで巡回している業者がありますが、「無料という話だったのに、トラックに積み込んだ後で高額な搬費用を請求された」とか、「見積もりの金額の2倍の料金を請求された」など、様々なトラブルの相談がよせられているので、うかつに近づかないよう、注意してください。
不用品回収業者は、ホームページなどで業者の実績などをきちんとチェックして、慎重に選定するようにしましょう。