コラム
杉並区での不用品回収のいろいろ
東京23区の西部に位置する杉並区は、緑の多い閑静な住宅街として発展してきました。
JR中央線が区域の真ん中を東西に突っ切る形で通っていて、高円寺、阿佐ケ谷、荻窪、西荻窪などの、若者に人気があるといわれるエリアが連なっています。
区域内に大規模な繁華街はありませんが、各駅には個性的な店も多く、商業的な規模はそこそこのものがあります。
そんな杉並区に住んでいて、処分したい不用品が出た場合、自治体に回収依頼をするべきか、それとも不用品回収業者に依頼するべきか、比較してみました。
杉並区は、武蔵野台地のなだらかな高台の上に在ります。区内には東京の三大湧水池の1つである善福寺池や妙正寺池なども在って、川も多く、かつては水田の耕作も行われていました。
阿佐ヶ谷駅では七夕まつり、高円寺駅では阿波おどりと、大規模なお祭りが行われることでも有名。
区内にはアニメーションの制作スタジオや関連企業が多く、杉並区役所内には「産業経済課アニメ係」があります。
その杉並区で自治体と業者の不用品回収はどうなっているのか、下記に概要をまとめました。
自治体での回収
杉並区ではごみの種類を、燃やすごみ、燃やさないごみ、資源、粗大ごみに分けていて、回収に出すにはそのルールに従って分別しなければなりません。
分別をきちんとしたうえで、決められた曜日に決められた集積所に出す必要があります。
可燃ごみ
※杉並区では燃やすごみはふた付き容器、中身の見える袋または杉並区推奨「黄色いごみ袋」で出すこととされている
- ・生ごみ、貝殻、竹串
- ・衛生用品(おむつ、生理用品、脱脂綿、ティッシュ)
→汚物はトイレに流す - ・布類、衣類(ナイロンなどの化学繊維や、皮製の衣類も含む。)
- ・食用油(古紙や古布に染み込ませるか、凝固剤で固める)
- ・リサイクルできない紙類(写真、圧着紙、感熱紙、シュレッダーした紙、匂いがついた紙)
- ・プラスチック製品(ボールペン、歯ブラシ、CDケース、ビデオテープ、バケツ、おもちゃ、カード類)
→資源(PET、プラ)マークの無いもの - ・せん定した枝、落ち葉など(せん定した枝は、長さ50センチ以内、枝の直径10センチ以内、束の直径30cm以内に束ねる)
- ・ゴム製品(ゴム手袋、ゴムホース、輪ゴム、ゴム長靴)
- ・皮革製品(靴、かばん、財布)
- ・汚れの取れないプラスチック製容器包装(ハミガキ、マヨネーズ、からしのチューブ、油の容器)
- ・その他(保冷剤、粘土など)
不燃ごみ
※スプレー缶、カセットボンベ、ライターは、他の不燃ごみとは「別の袋」に入れ、「スプレー缶」「危険」などと表示のうえ集積所に出す
- ・金属(鍋、フライパン、はさみ、包丁、スプーン)
- ・ガラス製品(ガラスコップ、汚れの取れないガラスびん)
- ・陶磁器、瀬戸物(30cm以下の食器、花瓶)
- ・小型の家電製品(30cm以下のリモコン、アイロン、ポットなど)
- ・電子体温計、電子血圧計(水銀体温計、水銀血圧計、水銀温度計は除く)
- ・電球、蛍光管
- ・傘(30センチメートルを超えても不燃ごみ)
- ・アルミ箔、アルミホイル
- ・乾電池(小型充電式(二次)電池やボタン電池は除く)
- ・その他(カイロ、乾燥剤など)
資源
- ・プラスチック製容器包装(プラ表示があるもの)
- ・びん(飲食料用、化粧品のガラスびん)
- ・缶(飲食料用の空き缶)
- ・古紙(新聞紙、雑誌、雑がみ、段ボール、紙パック)
- ・ペットボトル(PET表示がある飲料、調味料のペットボトル)
粗大ごみ
家庭から出る家具・家庭用品などのうち、最大辺がおおむね30cmを超えるもので、220cm以内のもの(布団、テーブル、たんす、椅子、ソファー、ストーブ、衣装ケース、自転車など)
※粗大ごみは有料で、一般ごみと一緒に集積所へは出せない「持込」か「収集」を決め、粗大ごみの受付センターに事前に申し込む必要があるまた、一回に持ち込める点数は5点までとなっている
なお、テレビ、冷蔵庫、エアコン、衣類乾燥機など、家電リサイクル法で定められた家電製品は、自治体での回収を行っていません。問い合わせると家電リサイクルセンターを紹介されるので、手順などの案内を受けられます。
※変更されている可能性もありますから、詳細は必ず杉並区のホームページなどで確認してください。
不用品回収業者の場合
自治体の場合、一般ごみはもちろんですが、粗大ごみも収集場所へ出さなければなりません。
65歳以上の高齢者の場合は相談すると力を貸してもらえますが、一般の人の場合にはそれがどんなに大きくて重くても、部屋から出して運ばなければならないのです。
しかし不用品回収業者の場合は、部屋からの運び出しもトラックへの積み込みも、全て業者側のスタッフが行います。
回収の日取りも、もちろん顧客の希望をきいて、土日などにも行われるのが一般的です。
回収費用は自治体よりも割高になるかもしれませんが、このメリットは大きいでしょう。
逆に、細かい不用品がたくさんあって、分別するのかと思うとうんざりするというような方にも、不用品回収業者がおすすめです。
業者に回収依頼をする場合、自治体のルールに沿った分別などは不要で、全てまとめて処分してくれます。
仕事があったりして思うように不用品の整理が進まない場合などにも、慣れたスタッフが訪れて、数時間で運び出しまで終えてしまうでしょう。
重いものや大きな不用品がある場合、自力で整理する時間が取れない場合など、不用品回収業者への依頼は時におすすめです。
近年、不用品の無料回収に関するトラブルの報告が、多くあがっています。
その多くは、無料とうたいながら、作業が終わったあとに高額の請求をされたというもの。
軽トラックで住宅街を「不用品の無料回収業者です」「壊れたものでも回収します」などとアナウンスしながら回っていることがありますが、そういった業者には注意が必要です。
昨今の断捨離ブームもあって不用品回収業者は増えており、中にはこういった悪質な業者があるのは事実で、各自治体でも注意を促しています。
ご自身で業者に依頼する場合は、ホームページやチラシなどから探すことになるかと思いますが、その際には3社程度から相見積もりを取り、費用やサービス内容が妥当かどうか比較してから選んでください。
それなりの作業を依頼するわけですから、安かろう、悪かろうにならないよう、見極めることが大切です。