コラム
汚部屋の片付け専門業者についてご紹介します
少し残念なことではありますが、汚部屋というワードも一般的になってきた昨今。
汚部屋は、単純に片付けができておらず、脱いだ服がそのまま積まれていたり、買ったものが出しっ放しになっていたりというものから、食べ終えた弁当の容器や洗ってない食器、明らかにゴミと思しきものや、ゴミ袋が放置されていたりする場合まで、様々な状況があります。
とはいえ、散らかっていて汚い部屋を指すことには代わりありません。
大体の場合、少し散らかっているという度合いではなく、本当に足の踏み場が無かったり、いくつか在る部屋のほとんどが何かわからない物で埋め尽くされている状態です。
汚部屋などというのは自分の周りでは考えられないという方もいらっしゃるでしょうが、住んでいる当人が認知症になっている場合もありますし、ストレスを抱えて心が疲れてしまい、片付けができない状態になってしまうこともあるのです。
他人や家族がという可能性も、自分がそういう部屋の住人になってしまう可能性も、ゼロではないのが現代社会だということでしょう。
もし自分が汚部屋の片付けをしなければならなくなった時、何年もかかって積まれた大量の物に素人が対するのは、中々ハードなものになるでしょう。
そういったニーズから、汚部屋の片付けや清掃を専門に行う業者もみられるようになっています。
今回はそういった、「汚部屋」の片付けを依頼できる、専門の業者についてご紹介いたしましょう。
汚部屋の片付け業者のサービス内容とは?
専門業者とはいっても、あまり業務の内容は知られていないと思います。
やはり近年増加してきているのが遺品整理ですが、こちらは主に不慮の死を遂げた故人が残されたものを回収して、ゴミや不用品の処分を行っています。
汚部屋の場合は、実際に住んでいる人が居て、なおかつ要るものや要らないもの、ゴミとそうでないものが片付けられず、山積みになっている状態を指します。
汚部屋の主が自分で片付けを思い立ったとしても、一人で片付けをするのは中々大変で、どうしても出る不用品や、ゴミへの対応に途方に暮れてしまうこともあるでしょう。
そういった場合に依頼するのが、汚部屋の片付けを専門とする業者です。
この先汚部屋の主が住むにしろ、引っ越しをして家主に返還するにしろ、部屋を片付けた後は普通に住める状態にするのが基本です。
下記が一般的な汚部屋の片付け業者が対応するサービスになります。
ゴミと不用品の回収
不用品やゴミを速やかに搬出します。
小さな部屋でも2名以上で作業にあたりますから、作業は非常にスムーズです。
ゴミはゴミ袋に詰め、業者が回収します。
この、ゴミを引き取ってくれるというのが、実はかなり大きなポイントなのです。
ゴミの分別は各自治体によってルールが異なるうえ、昨今は非常に厳しくなっているので、誤って分別されたものなどは回収を拒否され、ゴミの収集所に残される場合もあるくらいです。
大型の家具なども、不要であれば運び出して回収することになるので、自治体の粗大ゴミ回収に依頼するよりも手間がかかりません。
なお、片付けをする家が広くて物が多い場合を除いて、作業は長くても半日程度で終わります。
手間が省けること以上に、短時間で終了するというのも、業者に依頼することの大きなメリットです。
不用品や貴重品の選別
家の中に溜まっているものが、果たして要るものなのか要らないものなのか。
それは持ち主にしか判断ができません。
預金通帳や書類など、実は探していたものが埋もれていたというのは汚部屋ではよくあることなので、書類などはゴミに入れないで分けておくなど、物品の選別にも対応しています。
貴金属や現金などは誰が見ても貴重品だとわかりますが、他人には不用品に映っても本人にとっては必要なものもあるでしょうから、事前に細かく打ち合わせをしておく必要があります。
・リユースやリサイクル品の買い取り
汚部屋の主にはもったいないと感じる気持ちが強く、物持ちが良い人が多いのも事実です。
流行りの家電製品などを買ってはみたものの、結局数回使って後は押入れの中、あるいは山積みの荷物の下…ということも。
自力で引っ張り出してみて使えそうなものがあれば、出品や梱包・配送などの手間はかかりますが、フリマアプリやネットオークションサイトに出品してみるのも一つの方法です。
また、片付け業者はリサイクルやリユースが可能であれば、買い取りをしていることが多いので、使わずに埋もれていた家電製品や家具なども、状態が悪くなければ買い取りを打診してみましょう。
大型のものでも自力で運んだりする必要がないので、これもおすすめできるポイントです。
部屋のクリーニング
汚部屋の住人になってしまうようなタイプの人は、基本的に掃除があまり得意ではないようです。
大抵の場合、キッチンは水が出るだけ、浴室はシャワーが出るだけ、トイレも一応使えるだけで、汚れなどは長い間のものが堆積していることがほとんどです。
また、多くのゴミが山積みになっていたような部屋には、特殊な洗剤でなければ落ちない汚れもあるでしょうから、クリーニングもプロに依頼するのが無難です。
・脱臭・除菌
特にゴミが埋もれていたような場合、害虫が発生していて、壁や床に臭いが付いていることもあります。
もちろん雑菌の繁殖もあるでしょうから、プロが使う薬剤などが必要になります。
業者であれば、除菌などの対応も行います。
汚部屋の片付け代行の料金相場は?
片付け費用は、不用品の量によるところが大きくなっています。
同じ広さの家でも、物が多ければ片付けに時間がかかるのは当然ですよね。
また、業者によっても費用が異なりますから、必ず数社から見積もりを取るのがセオリーです。
一応の目安としては、ワンルームで3万円から8万円、1DKで5万円から14万円、2DKで10万円から25万円といわれています。
料金にかなりの幅があるのは、不用品の量などによる必要作業人員数の差と考えてください。
見積もりの際、不用品がどの程度まで溜まっているのか、膝くらいまで、胸くらいまで、天井までなどを見て、必要な作業人数や、不用品の運搬のために用意するトラックのサイズを割り出しているようです。
そこに、特殊なクリーニングや、家電リサイクル法が適用される家電の処分費用などの、オプション料金が加算されて行くことになります。
業者を選ぶ際のポイント
必ず数社から見積もりを取る!
最低でも3社からは見積もりを取りましょう。
片付け業者への依頼は、出費額としては小さいものではありませんから、なるべくなら安く済ませたいと思うのは人情ですが、安かろう悪かろうでは本末転倒です。
見積もりの金額でどこまでの費用が含まれているのかは、面倒でもきちんと訊く必要があります。
また、きちんとした業者であれば、そういった問い合わせにも丁寧に対応するはずです。
パック料金などの有無、それを利用した場合としない場合の価格やサービス内容の違いなど、どんなに小さな疑問でも見積もり段階で解消してから契約するようにしてください。
汚部屋と一口に言いますが、そこには住んでいる人のプライバシーが詰まっています。
だからこそ、しっかりした信頼できる業者を探して作業を依頼することが大切です。
汚部屋の片付けに対応している業者に関しては、口コミなどを調べてみるのはもちろんのこと、ホームページなどで会社自体のチェックをしてみることもおすすめします。
不用品の買い取りをしているならば、古物商の公安委員会からの許可番号、また、産業廃棄物収集運搬許可などの記載もあるはずです。
汚部屋の片付けは、はじめてのことで戸惑うばかりかもしれません。
一刻もはやく汚部屋を片付けてすっきりした気持ちで過ごすため、この記事を参考にして、信頼できる業者を選んでください。