コラム
ゴミ屋敷に対応する清掃業者の賢い選び方
ゴミ屋敷というワードも、すっかりポピュラーになってしまいました。
ゴミ屋敷というのは、様々な理由によって不用品やゴミがあふれている家などを指しますが、多くの人が知らない中でも、近隣への迷惑があることなどから、これまでも問題にはなっていたようです。
片付けが苦手で、単純に不用品の整理がされていないケースならまだしも、明らかなゴミがあふれているようでは、業者に片付けを依頼するしか解決法は無いのかもしれません。
離れていた実家や親戚の家などでそういった事態に直面した場合、一般人では中々時間が取れず、対応が難しくなるでしょう。
そこで今回は、どんなポイントを見極めてゴミ屋敷清掃業者を選べば良いのか、お伝えして行きたいと思います。
ゴミ屋敷専門の清掃業者とは
不用品回収業者で似た内容のサービスを行っていることもありますが、主にゴミ屋敷に対応するという業者も存在しています。
ゴミ屋敷の特徴というのは、まず不用品、あるいはゴミの量が多いことにあります。
もしかしたら使えるものも埋もれている可能性もありますが、長い期間良いとはいい難い状態の中に埋もれていた場合、匂いがついてしまったり、害虫が発生してしまい、使用が困難になることが多いようです。
また、単純にものが増えたわけではなく、心の問題や認知症などによって、ゴミを自分にとって大切なものだと思い込んでしまう場合もあるようです。
ゴミ屋敷の問題点は、一般家庭のゴミであるということです。
一般家庭のゴミであれば、分別して自治体のゴミ回収に出すのが本来の方法で、これであれば、かかったとしても専用のごみ袋代の費用くらいで済むでしょう。
無論、ゴミを分別する手間はかかります。
ゴミの排出は年々ルールが厳しくなり、自治体によっては非常に細かい分別を求められることもあるようです。
ルール違反のゴミは、回収そのものを拒否されることもあり、業者に依頼せずに自分で処理しようと考える方には、この分別作業が一番のネックになるようです。
また、粗大ごみなども分別後に搬出しなければなりませんから、1人で全てに対応しようというのは、ややハードルが高いのが現実です。
清掃業者に依頼した場合の1番のメリットは、全てを任せてしまえる点です。
ゴミや不用品の面倒な分別、物品の運び出しという、最も時間と手間、気力と労力が必要になる部分を委ねることができるのです。
また、家電リサイクル法の対象になる冷蔵庫やエアコンなど、自治体に粗大ごみとしての回収依頼ができない物品に関しても、対応しています。
これはオプション扱いになることもあると思いますが、大抵の場合は不用品やゴミを搬出した後の清掃作業などにも応じていますから、そこは相当大きなメリットになるかと思います。
大抵の場合、作業は1日で済んでしまいますから、その点でもストレスの解消につながることでしょう。
一方、清掃業者に依頼するデメリットとして考えられる部分は、費用が発生することです。
回収費用というのはゴミの量によるところがありますから、少なくとも数万円、場合によっては数十万円かかることも考えられます。
ゴミ屋敷清掃業者の選び方
近年、ゴミ屋敷への対応を含めた不用品の回収業者は、増えてきており、残念ながら中には悪質な業者も参入しているのが現状です。
優良な業者を選ぶためにはどういったポイントに注目すればよいのか、ご紹介いたしましょう。
まず見積もりを大切に
ゴミ屋敷の清掃などは、対象になる家の広さや不用品などの量がまちまちなので、まず見積もり依頼をするのがセオリーです。
メールや電話などで大まかに対応したあと、本格的に見積もりに入るなど、手順は業者によって様々ですが、必ず最低5社程度には見積もり依頼をしてください。
ゴミ屋敷の清掃に慣れている業者かどうかも、その際に判断できるでしょう。
参入したての業者の質が低いとは限りませんが、ゴミ屋敷への対応は、匂いや害虫などに悩まされることも多く、作業スタッフには肉体的な労力の他に、忍耐力なども必要になってきます。
また、ゴミはプライバシーに直結していることもありますから、やはり長く業務をこなした実績のある業者に任せた方が、安心できると考えられます。
見積もり内容や説明が明瞭な業者を選ぶ
見積もりの段階では、様々な費用の提示があることでしょう。
もしかしたら、他よりも突出して低い金額で見積もる業者もあるかもしれませんが、そういった業者には、オプションや追加料金の設定の有無の確認を特に念入りに行わなければなりません。
お伝えしている通り、基本的に異臭や害虫などの発生があると考えられるゴミ屋敷の清掃を、突出して低い金額で請け負えるというのは、常識的に考えて奇妙です。
人件費だけではなく、搬出にはガソリン代もかかります。
ゴミも無料で受け入れてくれる世の中では無くなっています。
ボランティアなら話は別ですが、人が嫌がることを代行するのに、それほど安い金額で利益が出て、仕事として成立するのだろうかということです。
同じ理由で、基本的なパックのプランがあれば、その内容と料金には何が含まれているのか訊いてみるのも良いでしょう。
その人数でその価格?というような疑問が出てくれば、その部分についての詳細を訊いてみれば、妥当な料金かどうかの判断もできると思います。
また、低い金額を提示した業者に関わらず、追加の費用が発生するのはどういった場合か、見積もり段階で詳しく訊いて、オプションなどが必要そうならそれも含めた見積書の発行を求めてください。
優良な業者であれば、作業内容や追加費用の説明、見積書の発行を渋るようなことはありませんので、そういったところも業者を見極めるポイントになります。
悪質な業者の場合
格安料金など、費用面での優位性をうたっている業者がほとんどです。
見積もり依頼をした際に、料金の内訳などを訊いてもはぐらかしたり、面倒くさそうな態度を取った場合、注意をした方が良いでしょう。
また、こういった業者は後に履歴が残るような見積書を出したがらない傾向がありますから、メールや書類など、必ず手元に残る形で見積書を取得することも大切です。
口コミなどをサイトで確認するのも有効ですが、全てを信じて鵜呑みにするのは危険です。
とはいえ、あまりも評価が芳しくない場合は、契約には慎重になったほうが良いでしょう。
ゴミ屋敷は一刻もはやく綺麗にしてしまいたいと思うのが人情ですが、作業を依頼する清掃業者の選定は、あまり急ぐと失敗してしまう可能性も含んでいます。
ともあれ、大量のゴミと対峙して精神的・肉体的なストレスを抱えてしまうよりも、プロである業者に依頼して、お悩みの解消をしてしまうことをおすすめします。