コラム
ゴミ屋敷と看護師の以外な関係性とは…?
部屋を片付けられない、ゴミ屋敷に近い状態にしてしまう方、実は結構多いようです。
中でも働いている方の場合は女性が多く、職業で見ると看護師の方が多いという傾向がみられるとか。
今回は、ゴミ屋敷を生んでしまう心理状態も含めて、ご紹介してまいりましょう。
ゴミ屋敷を作ってしまう背景
まず、勤労世代であれば、圧倒的に忙しくて、何ごとにも余裕が無いということがあげられます。
そういった方は片付けよう、片付けたいという気持ちはあっても、ゴミの回収日に出すことができず、結果的に部屋の中にゴミを溜め込んでしまうことも多いのだとか。
身近にそういったものがあふれてくると、元々余裕が無い中、今度は掃除する気力も次第に失せてきて、気持ちがすり減ったような状態に陥ってしまいます。
一人暮らしで忙しく、回収日にゴミをきちんと出せなかったことがきっかけで、ゴミや不用品を溜め込んでしまうこともあるようです。
また、元々あまり掃除が好きではない、苦手だと思っている方も、些細なきっかけでゴミ屋敷を作り出してしまうことがあります。
掃除が苦手な場合、掃除すること自体を先延ばしにする傾向がありますから、少しずつやっておけばそこそこの状態が保てたはずなのに、大掃除をしなければならない状態になり、もう自分にはムリだと匙を投げてしまうようです。
掃除したいという気持ちがあるのにどうしても手につかない、あるいは元々きれい好きだったのに、ある時を境に全く部屋を掃除しなくなったというような場合は、他の精神的な要因が隠れていることがあるかもしれません。
また、認知症が進んでゴミを集め出したりすることもあるようですから、年齢が上の方の場合は、そういったことも考え合わせておくとよろしいでしょう。
ゴミ屋敷の主になってしまうことが多い職業とは?
前述しましたが、看護師として働いている方に多いといわれています。
看護師の仕事というのは、大変忙しく、過酷な部分があります。
特に規模の大きい病院に勤務している場合、必ず夜勤があって勤務時間が不規則なうえ、業務の内容も多岐にわたります。
体力が必要なのはもちろんですが、少しのミスでも命に直結することから気が抜けず、精神的なストレスなどを抱えることが多くあります。
近年では経費削減などから人員もギリギリの数で対応しなければならなかったり、そんな中で休憩することも叶わずに働き続け、家に帰った時には精神的にも体力的にも限界を迎えているだろうことは、想像に難くありません。
ほんのちょっと起き上がって、ゴミをまとめることさえできなくなり、それがゴミ屋敷につながっているのが、残念ながら現実のようです。
介護士も施設などに勤務した場合には夜勤があって、生活が不規則になりやすい職業です。
よくいわれることですが、要介護者の移動などには体力も必要で、自分の身体を痛めてしまっていることも多く、認知症の入所者に接する中でストレスを溜めてしまうこともあるようです。
身体も気持ちも疲れてしまって、ちょっとした片付けさえできなくなってしまうことも。
また、医師もゴミ屋敷を作り出すことが多いようです。
特に勤務医の場合、日々の業務が多忙なうえ、夜勤などがあるため規則正しい生活が難しいこともあり、ストレスが溜まってしまうのは、看護師と同じことでしょう。
医師の場合であれば、自分の判断一つで人命を左右しますから、さらに高いプレッシャーを受けていることになります。
対外的には医師としての社会的地位もありますから、何かと気を使ったりすることで、また新たなストレスを抱えてしまっている可能性も。
帰宅した後には小さなゴミの1つも拾って捨てる気力が起こらず、ゴミ屋敷と化してしまうことがあるようです。
医師と似たような形でゴミ屋敷を生み出してしまうのが、弁護士です。
こちらも依頼人の話を聞いて書類を仕上げたり、公判がある場合には出廷しなければならないなど、時間に余裕が生まれにくい職業で、精神的には緊張を強いられる場面が多くあります。
弁護士もやはり精神的な疲労と肉体の疲労が重なって、片付けは後回しになってしまうようです。
教師もまた、ゴミ屋敷の住人になることがあるようです。
教師の長時間勤務は問題にもなりましたが、やはり状況は好転してはおらず、早朝から学校に赴いて細々とした事務仕事などもこなしながら過ごし、近年はモンスターペアレントなどと呼ばれる保護者にも対応しなければならないことからか、精神的な疾患で休職している教師の数も増加傾向にあります。
単身者の場合は食事も不規則になりがちで、コンビニ弁当などを常食とした結果、それらの容器が部屋に溜まってしまっているというケースも聞かれます。
ゴミ屋敷にしないためにできること
認知症や精神的な疾病がある以外で、看護師に限らず、ゴミ屋敷の住人となってしまうのは、とても疲れている方が多いようです。
こういった方々は、自分が片付けられないことを意識していて、そのことがまたストレスとなってしまっているので、それを解消する手段を探すことが大切です。
自分自身のケアを心がける
仕事が忙しいのはあるでしょうが、なるべく睡眠をとったりエステに行ったり、自分にご褒美をあげるようなケアをして、ストレスの発散につとめましょう。
そのご褒美は、なできれば物質的なものではなく、一人旅に行って美しい景色に癒やされるなど、普段の忙しさでできなかったことを、思い切って行動に移すようなことをおすすめします。
家事代行サービスを利用してみる
小さい子供が居たり、忙しい家庭でよく利用されているのが、家事代行サービスです。
看護師の方で自分でやる時間が無い、疲れ切っていてやる余裕がない場合、この利用をしてみてはいかがでしょう。
もしかしたら、ゴミだらけになってしまっている部屋の状態を見せたくないと思うかもしれませんが、相手はたくさんの現場をこなしてきたプロなので、ほとんど何も思うこと無く作業に専念することでしょう。
はじめは少し抵抗があるかもしれませんが、家事代行サービスも伸びて来ている事業ですから、ニーズが高まっているということでしょう。
家に友人などを招く
たまに友人を招いてみると、ちょっと片付けておこうなどと思うようになって、意外と掃除が捗るかもしれません。
また、その時にちょっとした料理をしたりすれば、気分転換にもなるでしょう。
ゴミを捨てられないというのは、肉体的な疲労が極限に達して動けない場合もありますが、精神的に投げやりになって、気持ちの面から動けなくなっていることもあるようです。
看護師の方に限らず、忙しい中でゴミの詰まった部屋を抱え込んでしまう人が増えている原因などについてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょう。
もし当てはまる項目があったなら、解消法などを参考にしてみてくださいね。