引っ越しが決まると、やることが多くて大変だと感じます。
住民票やガスや水道、電気などの切り替えなどの事務的な手続きもそうですが、やはり1番悩ましいのは引っ越しそのもの。
家の中をきちんと整理していたとしても、クローゼットや引き出しの中には、思ったよりもたくさんのものが詰まっているものです。
後から後から出てくる不用品の多さに、愕然としてしまうのではないでしょうか。
そして、荷造りと同時に考えなければいけないのが、この不用品の処分方法です。
引っ越し当日までに片付いていえいればいいと高を括って段取りを間違えると、片付けが間に合わず、不用品まで新居へ運ぶ羽目になってしまうことも考えられます。
そこで、引っ越し時の不用品処分の方法について、ご紹介してまいりましょう。

引越し時の不用品の処分方法は？

代表的なものを以下にあげています。

一般ごみ・粗大ごみの回収を利用する

引越し時の不用品をごみと考えるなら、自治体の一般ごみや粗大ごみの回収を利用するのが、一般的な方法でしょう。
ただ、近年自治体のごみ回収は分別ルールが厳しくなっていますから、引っ越しの作業をしながら不用品の分別をするのは、負担に感じるかもしれません。
しかし、分別をきちんとしなければごみの回収を拒否されてしまうこともありますから、環境問題などにも配慮して、そこはしっかり分別しなければならないでしょう。
また、粗大ごみは、自治体に回収を申し込まなければなりません。
自治体のホームページなどで確認したクリーンセンターなどの受付窓口に、回収の申込みをし、その後粗大ごみ処理券やシールなどを購入して、申込んだ期日に指定の場所までに出しておくという手順が一般的です。
粗大ごみの回収費用や細かい部分は自治体によって異なりますから、必ずホームページなどで確認してください。

不用品回収業者に処分を依頼する

不用品回収業者というのは、自宅まで不用品を引き取りにきてくれるサービスを行っています。
業者側のスタッフに部屋からの運び出しやトラックへの積み込みまで、全てを任せられるので、大型の家具などでも心配無用です。
もし不用品の種類が多くても、全て業者側がまとめて処分するので、自分で細かい分別をする必要もありません。
基本的には祝祭日や週末などの関係なく顧客の希望した日時での回収が可能で、早朝や深夜の対応が可能な業者もありますから、不用品を整理するスケジュールも立てやすいでしょう。

業者に不用品の回収依頼をするには、まず見積もりの申し込みをするところからはじめます。
不用品回収業者は大小の規模のものが在り、そのサービス内容もまちまちですから、必ず数社から見積もりを取るのがセオリーです。
見積もりに関しては無料というのが一般的ですが、その点についても確認してから依頼してください。
見積もりの内容や金額は、必ず見積書を提出させて、後々言った、言わないなどの行き違いが生じるのを防ぐのが大切です。

フリマアプリやネットオークションを利用する

すでに利用しているという方も多いと思いますが、程度がいい小物や未使用のタオルセットなどがあった場合、フリマアプリに出品してみるのも良いでしょう。
たとえ使用してあっても、ブランド食器やカトラリーのセットなどであれば、高値で売却できるかもしれません。
フリマアプリやネットオークションの利点は、自分で価格を決められることです。
買取業者などの場合、ブランド品以外はあまり値が付かないこともありますが、フリマアプリなら、その価格でも欲しいという人が購入してくれさえすれば、それで商談が成立します。
思わぬものが高値で売れたりすることもありますから、出品してみる価値はあるでしょう。
一方、出品するものの画像を撮って商品説明を記入したり、購入希望者とのやり取りや発送作業をしなければならず、引っ越しの準備で忙しい中では負担に感じるかもしれません。
意外なところで収入につながることもありますが、購入者とのトラブルになることや、何より引っ越しの期日が近づいても売却できないなどの可能性もありますから、出品する際には余裕をもって行いましょう。

買取業者やリサイクル業者に依頼する

引っ越しの際に出る不用品は、自分にとっては不用なものかもしれませんが、それがほしいと思っている誰かには必要なものとなります。
不用なブランド品や貴金属でも市場で人気があれば、意外な高値がつくこともありますから、買取業者に持ち込んで査定を依頼してみてはいかがでしょう。
まだあまり使っていない家電製品や家具などは、リサイクル業者に持ち込んでみてください。
一般的に、不用品買取業者よりリサイクル業者の方が扱う品目の範囲が広いので、ブランド品ではない小物などにも値がつくことがあります。
とはいえ、ソファなどもブランド物でない限り、そう高い値がつくわけではないので、そこも留意しておきましょう。
リサイクル業者には事前に問い合わせをして、買取ができない場合にそのまま引き取り可能か確認してみましょう。
それができるなら処分の手間が省けることになりますから、ぜひ利用してみてください。
また、出張査定を行っている場合がありますから、不用品が大きなものであれば、その利用をおすすめします。

引っ越しで出る不用品の処分方法をいくつかご紹介しましたが、いかがでしたでしょう。
もちろん、知り合いや友人などに譲るのも1つの方法です。
引っ越しが決まるととにかく慌ただしいものです。
部屋の中に不用品があふれたままでは引っ越しの整理もはかどりませんから、はやめにしっかり処分してしまって、すっきりしたところで荷造りをしていった方が効率が上がることでしょう。