コラム
不用品回収業者を利用するラクラク引っ越し術
大学への進学で親元を離れる、就職で新しい土地に移り住むなど、この先、引っ越しを考えなければならない方は多いと思います。
学生などは身軽に移れそうなものですが、大学生活の4年間で買い込んだ服や日用品など、いざ片付けようとすると量が多くて、意外に感じることもあるでしょう。
部屋中の荷物をよくよく見てみれば、あまり必要でなかったり、結局ほとんど着る機会が無かった服などが、山積みになっているのではありませんか?
引っ越しをするには、まず引越し先に持って行くものと、そうでないものを分けなければなりません。
転居先の間取りや専有面積によっては、今住んでいる部屋に収まっている荷物が溢れてしまう可能性も考えられます。
そして、要らないものが決まったなら、今度はそれを処分しなければなりません。
小さいものならいざ知らず、大きめの棚やチェストであれば、その処分方法も考えなければならなくなります。
ここではこれから引っ越しを考えている方向けに、引っ越し時の不用品処分方法をお伝えいたします。
最初は仕分け
まず、引っ越しをする際の手順を考えてみましょう。
一番はじめにしなければならないことは、要るものと要らないものを分けることから。
仕分け作業をしながら、引越し先に持っていくものだけ整理して、段ボール箱に詰めていくイメージです。
この時引越し先の状況によっては、比較的大きな棚などを捨てなければならないかもしれません。
また、引っ越しを機に家電などを買い換えようと思っている場合には、それも不用品ということになります。
不用品とは読んで字のごとく、不用な品です。
つまりゴミとして処分することになりますから、住んでいるエリアのルールに従って、更にそれを分別する必要があります。
最終処分地の確保が難しいことから、ゴミの削減が必須の課題とされている昨今、各自治体のごみ分別ルールは年々厳しくなっています。
分別の内容は各自治体ごとに細かさやルールが異なりますから、市・区役所のホームページなどで確認するこが大切です。
また、大型のものであれば粗大ゴミとして申請することが必要で、別途料金がかかります。
処分場に直接持ち込む方法もありますが、そのルールも自治体によって異なりますから、これも料金や捨て方などを、ホームページで確認してから行いましょう。
不用品は捨てるだけが道じゃない
自分にとっては要らないものでも、もしかしたら欲しい方が居るかもしれません。
まずはお友達など、近くの方に声をかけてみてはどうでしょうか。
大型の家具などはどう運ぶかが問題になってしまうかもしれませんが、ひとつの手段として候補に入れる価値はあります。
ネットオークションサイトや、フリマアプリに出品するのも良いでしょう。
ただ、こういったサイトやアプリでは、サイズの記入や細かな傷などの情報は漏らさず記載しないと、後々トラブルに発展する可能性がありますから、その点は注意してください。
また、配送方法などでも行き違いがないように、サイトやアプリ内での規定をよく読んだうえ、丁寧な対応が必要になります。
ネットオークションサイトやフリマアプリの中にも、直接引き取りに来られるような、地元の人とやり取りができるものがありますから、そこで欲しい方を探すことも可能です。
そこでもし購入希望者が現れれば、思わぬお小遣い稼ぎができて、一石二鳥ということになりますね。
ただ、サイトにアップしても、必ず購入希望者が現れる訳ではありませんから、急いでいる場合には、あまりお薦めできない方法だといえるでしょう。
なお、程度の良い衣料品や本、玩具などは寄付するという方法も考えられます。
不用品の回収をする引越し業者もある
引越し業者によっては、引っ越し作業と同時に不用品回収のサービスを行っていることもあります。
やはり引越し先で新しい家具や家電を購入することが多いからだと考えられますが、まず見積もりの際に対応している範囲を訊いておきましょう。
引越し業者はリサイクルできるものだけに対応していることがほとんどで、家電であれば家電リサイクル法の適用を受けるものもありますし、家具などでも程度によっては引き取ってもらえない可能性もあります。
不用品の回収に対応している場合でも、それが有料なのか無料なのかは業者によって異なりますから、見積もりの段階で申し出て、詳しい内訳を訊いておくことが大切です。
不用品回収業者に依頼してみる
そうでなくても面倒な引っ越しの時期に、悠長なことをしていられないという方にお勧めなのが、不用品回収業者へ依頼することです。
断捨離ブームなどもあって不用品回収業者は乱立気味ですが、リサイクル可能な不用品だけを無料で回収する、有料で回収するがリサイクル可能なものは相殺して料金を計算するなど、業者によって様々なサービス内容があるのが実情です。
多くの業者は分別されていない不用品を、そのまま回収するということが多いようです。
つまり、分別する手間が要らないということで、その利便性の高さから利用者が増えていると考えられます。
基本料金を大まかな量によって決めておいて、オプションなどを別に付けて行く業者もあれば、軽トラならいくら、2tトラックならいくらのように、運搬するトラックなどに積み込む量による人件費など全てを含んだパック料金にしているなど、業者のHPを見ると細かい内容が確認できます。
リサイクル可能なものを回収料金から相殺するような場合でなければ、基本的な料金だけ払えばいいのでトラブルが発生することもあまりありません。
引越し業者も見積もり時に見ているのは、運ばなければならない物の量なので、先に不用品回収業者に依頼して必要なものだけにして、その後に引越し業者への見積もりをした方が絶対的にお得なのは、もうおわかりでしょう。
引っ越し時に出た不用品の処理は、手間をかければ費用が安く済みます。
その手間と時間が惜しいなら、不用品回収業者に依頼するのがお薦めです。
ただ、不用品回収は業者によってサービス内容が様々なので、見積もり時に必ずメールや書類などの形で見積書の提出を求めることが、後のトラブルを回避するテクニックにもなります。
自分のライフスタイルに合わせて、ぜひ色々な方法を活用してください。