コラム
知っておくべき引越し時の不用品の処分方法
引越しというものは、一生のうち一度もしない人も居れば、何回もしたという人も居るものです。
もしはじめて自分自身で引越しをすることが決まった場合、どんなことをして行かなければならないでしょう。
住民票の移動、電気・ガス会社への連絡などの事務的な手続きもありますが、一番大変なのはなんと言っても、実際に部屋の中にあるものを移動しなければならないこと。
普段の生活で意識することはあまりないでしょうが、棚の中やクロゼットの中の物を出してみると、意外なほどの量が詰まっているものです。
ですので、引越し先に持って行くもの、捨てて行くものを振り分ける作業だけでも、それなりの時間が必要になります。
持って行くものは段ボール箱などに詰めて、さて不用になったものはどうしましょう。
まだ使えそうなものでも自分にとっては要らないもの、以前は使っていたけれど最近ほとんどお目にかかる機会が無いもの、本当にゴミとして処分するしかないものなど、様々なものが混ざり合っていることでしょう。
ここで問題になるのが、その処分方法です。
近年は環境問題などもあって、ゴミの分別基準は厳くなる傾向があります。
不用品を自治体が毎週収集に来る一般的な家庭ごみとして処分するには、まず収集してもらえるようにしなければなりません。
どんなものでもゴミや粗大ゴミとして出せるわけではなく、自治体によっては引き取りをしていないものもあります。
そこで今回は、引越しの際の不用品の処分方法をご紹介してまいりましょう。
引っ越しの際の不用品を処分する方法あれこれ
不用品と一言でいっても、内容は様々です。
単純にゴミとして出せるような小さなものから、家具のような大型のものまであり、素材にも色々なものが使われていますよね。
不用品を処分するには、まずその内容の把握が欠かせません。
さらにここで押さえておかなければならないのは、費用のことです。
自治体に収集を依頼するにしても、粗大ゴミであれば無料というわけには行きません。
また、不用品回収業者や引越し業者の引き取りサービスを利用するにしても、基本的に費用がかかります。
友人などに譲る・寄付をする
引越し先で使う予定が無い冷蔵庫や家具などは、自分のネットワークを駆使して、ほしいという人を探すのも一つの方法です。
ただ、家具などは運ぶ方法を考えなければなりませんし、送る場合にもそれなりの費用がかかりますから、その点も考慮しておきましょう。
また、服や毛布などの寄附を受け付けている団体もありますので、受け入れ対象品目をチェックしてみると良いでしょう。
フリマアプリやネットオークションを活用する
すでに利用しているという人は多いと思いますが、フリマアプリなどを利用してみるのも良いでしょう。
売り値を自分で決められるので、納得のいく形での売却が可能になります。
ただ、1点1点写真撮影をしたり、商品説明を記入したり、買い手とのやり取りや発送などの手間はかかりますし、買い手とのトラブルに巻き込まれる可能性もあるので、サイト内の規約をきちんと把握しておく必要が生じます。
なお、フリマアプリやネットオークションでは、買いたいという人が現れなければ品物はいつまでも手元に残ったままになりますから、引越しの日にちを考えて、タイムリミットを決めておくと良いでしょう。
リサイクルショップや買取専門店を利用する
リサイクルショップの場合、持ち込む手間などはかかりますが、大抵の場合、あまりジャンルにこだわることなく売却が可能なようです。
事前にどういったものを主に扱っているのか、相場などをざっと訊いておくのも良いかもしれません。
近年では出張買取や、宅外便で送ったものを査定して買取るサービスを提供している業者もあります。
買取専門店は、一般的に無料査定の後に買取という流れになっていますから、引越し前日に査定を依頼するなどすれば、手間もかからずに不用品の処分ができます。
程度の良いものやブランド品、希少品などがあるなら、意外に高値で売却できる可能性もあります。
引越し業者に依頼する
引越し業者によっては、不用品の引取りサービスを行っていることがあります。
これを利用すれば、引越し当日に全てが済んでしまうので、とても便利でおすすめです。
ただしこのサービスは、無料で不用品を引き取る場合もあれば、処分費用を支払って引き取って貰う形になるものもあります。
また、買取りに対応している業者もあって、不用品の状態が解ければ、買取りサービスが利用できる場合もあります。
このように業者によってサービス内容が異なりますから、必ずよく確認してから依頼するようにしてください。
自治体の粗大ゴミ回収を利用する
処分したい不用品が一般的な回収品目に入っていれば、そのまま定期的なゴミ回収に出すことが可能です。
この区分内容は自治体によって異なりますから、ホームページなどで確認すると良いでしょう。
しかし、粗大ゴミになるものは、別途自治体のクリーンセンターに有料での回収申し込みをしなければなりません。
回収依頼する粗大ゴミのサイズなどから料金が割り出されるので、その金額のチケットなどを購入して不用品に貼り、指定日に回収場所まで出しておくという手順になります。
なお、家電リサイクル法で定められた冷蔵庫、エアコンなどの製品は、自治体での回収は行われません。
不用品回収業者に依頼する
近年利用する人が増えているのが、この不用品回収業者です。
不用品の回収業者のサービス内容は業者によって様々ではありますが、依頼した日時に業者側が引き取りに来るのが基本で、回収場所への搬出をする必要はありません。
不用品回収業者の場合は、パック料金のようなものを用意していることが多く、軽トラック1台、2tトラック1台でいくらというような料金設定をしていることが一般的です。
ですから、不用品が1点ではなく数点ある場合や、その他の仕分けしきれてない大量の不用品がある場合は、費用的には得になることも考えられます。
その上、業者側のスタッフが運び出しやトラックへの積み込みも行うので、特に不用品の量が多い場合、かなりの手間が省けることになるはずです。
ただ、その際には、必ず事前に見積もりを取るようにしてください。
どこまでが基本料金の範囲内なのか、どういった作業でオプションとなるのかなど、見積書の請求と併せて、忘れずに確認するようにしましょう。
身の回りのものを積極的に増えないようにしている人以外は、生活していると自然と物が増えて行きます。
新生活を考えると、そうやって長年馴染んだ物も、この際買い換えようという気分にもなるものでしょう。
引越し時に不用品の処分はつきものだといえますが、自分に合ったサービスを賢く選んで、引越し先での新しい生活を気持ちよく迎えられるようにしましょう。