コラム
七夕まつりの賑わいで知られる平塚市で不用品回収を考えるなら
平塚市は、神奈川県のほぼ中央部に位置しています。
一部を除いて市域の東側を流れる相模川を堺に藤沢市と接し、北側は厚木市や伊勢原市、西側は秦野市、大磯町と接し、南側は相模湾に面しています。
このロケーションからもわかるように、湘南地域の中心都市となっています。
平塚市は相模川以西では県内最大の都市で、この地域の行政上の中心でもあり、湘南ナンバーの交付もここで行われています。
平塚という名称は、桓武天皇三世の孫、高見王の娘である平真砂子が都から東国へ向かう際、長旅の疲れからこの地で急死したため、土地の人々が塚を築いて弔ったものの、年月を経てその塚が風化し平たくなったことから「平塚」と呼ばれるようになったのが由来だといわれています。
平塚の名を全国区にした湘南ひらつか七夕まつりは、関東三大七夕祭りの1つに数えられ、開催時には非常に多くの人が詰めかけます。
今回は湘南地区の代表都市である、平塚市のごみや不用品の回収事情をご紹介しましょう。
七夕まつりで知られる平塚市は、市域の北西部に広がる丹沢山地南端や大磯丘陵東部の台地と、相模川下流の沖積低地に大きく分かれています。
沖積低地部分は縄文時代前期頃までは海になっていて、海岸線が後退しはじめたのは縄文中期以降と考えられています。
各台地の南斜面には古墳時代の横穴墓も多く、前方後円墳などの古墳群がみられる丘陵もあります。
沖積低地も人が活動しはじめた時代は古く、縄文土器の出土や古墳もみられ、地域全体が古くから人が行き来していたエリアだということがわかります。
奈良時代(8世紀ごろ)には、既に相模国大住郡という行政組織が機能していたことがわかっています。
文禄5年(1596年)、豊臣秀吉が小田原北条氏を滅ぼし、平塚には徳川家康が入封。
この時期の平塚の沖積低地域はほぼ平坦な土地となっていて、家康は現在の平塚市総合公園や市立中原小学校の在る一帯に、徳川家の鷹狩場を拓きます。
この鷹場には中原御殿と呼ばれる屋敷を建てたのですが、これが今も残る中原街道の名称の由来となっています。
江戸期に入ると、徳川幕府は政治な支配力を強めるため、日本橋を起点とする五街道の整備に着手します。
平塚には東海道の平塚宿が置かれ、宿場町として賑わいをみせましたが、それ以外の市域はほとんどが田畑が広がる農村地帯でした。
宝永4年10月(1707年10月)に起きた宝永地震と、それに続く富士山の宝永の大噴火は、平塚の市域にも甚大な被害をもたらしています。
明治期以降は明治38年(1905年)に旧海軍火薬廠の前身にあたる日本火薬製造株式会社が進出しのがきっかけで、豊富な相模川の水が使えることもあり、平塚は工業都市への変貌をはじめます。
大正時代にはすでに食料品、紡績、化学など、多くの工場が建ち並び、昭和に入ってからは海軍火薬廠の拡張がされ、他の軍需工場の建設が進むなどして、平塚は一大軍需工業都市となって繁栄しました。
しかし第二次大戦時、その工場などへの大規模な空襲も受けて、焦土と化してしまいます。
戦後は広大な軍需工場の跡地に企業誘致を進めた結果、化学、金属製品製造、電気機械など、多くの工場が立地して、重化学工業地帯へと転換を果たしました。
今は平和の中で賑わう平塚の七夕まつりは、焼け野原となった平塚の、戦後の復興を願ってはじめられたものなのです。
では、平塚市のごみ分別ルールがどうなっているのか、ご紹介しましょう。
自治体での回収
平塚市ではごみの種類を、可燃ごみ、不燃ごみ、資源再生物、粗大ごみに分けていて、回収に出すにはそのルールに従って分別しなければなりません。
分別をきちんとしたうえで、決められた曜日に決められた集積所に出す必要があります。
可燃ごみ ※透明または半透明の袋に入れて出す
- ・枯葉(一度に3袋以内)
- ・靴
- ・座布団
- ・資源にならない油等の染みた紙
- ・タバコの吸殻
- ・板くず(30cm以内)
- ・スポンジ
- ・使い捨てカイロ
- ・生ごみ(調理くず、残飯、貝殻など)
- ・カセットテープ、ビデオテープなど
不燃ごみ ※束ねるか、透明または半透明の袋に入れて出す
- ・板ガラス
- ・植木鉢
- ・板(1m以内の物)
- ・鏡
- ・かさ
- ・かばん
- ・皿等のせともの
- ・CD
- ・炊飯器
- ・扇風機
- ・洗面器
- ・掃除機
- ・茶碗
- ・バケツ
- ・電球
- ・蛍光管、蛍光球
※白熱灯やLED製品、割れた蛍光管は他の不燃ごみと一緒に入れて出す
※蛍光管(直管型、環型、電球型など)は割れないように透明または半透明の袋や購入時の箱に入れ、他の不燃ごみとは別の袋、箱などで出す
・乾電池、水銀使用の体温計、血圧計、温度計、ライター類(有害ごみ)
資源再生物
- ・古紙類
→新聞、チラシ、雑誌、本、段ボール、包装紙、紙箱、ノート、メモ用紙、はがき、牛乳パック、名刺(1枚でも)
※①新聞紙(折込みチラシも含む)②雑誌類③段ボールに分ける - ・空き缶類
→スプレー缶や卓上ガスボンベは、使い切って出す - ・金属類
→鉄くず、やかん、なべ、風呂釜、自転車、石油ストーブ、トースター、フライパン、ガスレンジ、ファンヒーター、刃物、給湯器、湯沸器、針金ハンガー、その他金属製品、 1辺の長さが25cmを超える空き缶類
※ストーブ、ファンヒーターは電池、灯油を抜いてから出す - ・ビン
→酒類のビン、飲料水のビン、化粧品のビン(透明のもの。不透明なものは不燃ごみへ)、調味料のビンなど
※割れたビン、板ガラス、グラス、蛍光管、電球は不燃ごみの収集日に出す - ・布類
→衣類、カーテン(布製)、毛布
※汚れのひどいものは30cm以内に裁断しひもで束ねて可燃ごみの収集日に出す - ・廃食用油
→使用済みの天ぷら油
※ペットボトルに入れ蓋をして出す
ペットボトル ※透明、半透明の袋(黒は不可)に入れて出す
・”PET1”の表示のある清涼飲料水やしょう油等の空き容器など
※ふたとラベルは容器包装プラスチックへ出す
容器包装プラスチック ※透明、半透明の袋に入れて出す
・プラマークの表示のある容器と包装
→ポリ袋、ボトル類、発泡スチロール製の梱包材や緩衝材、パック類、チューブ類、プラスチックやビニール製の容器と包装など
※汚れの取れないものは可燃ごみに出す
小型家電
※電気や電池で動く家電製品で小型家電回収ボックスの投入口(横30cm×縦15cm)に入る長さ20cm程度の大きさの物
- ・携帯電話
- ・USBメモリ
- ・電卓
- ・ヘアードライヤー
- ・モデム
- ・ルーター
- ・携帯音楽プレーヤー
- ・デジタルカメラ
- ・電気カミソリ など
※取り外し可能な電池は外す
※地区公民館及び中央公民館並びにごみ関連施設(市役所本館・別館、環境事業センター、リサイクルプラザ、資源回収センター(平塚市資源回収協同組合))に設置されている「小型家電回収ボックス」の利用のみで行う
粗大ごみ
※粗大ごみは有料で、一般ごみと一緒に集積所へは出せない
※神奈川環境開発株式会社に事前に申し込む必要がある
→形態や品目については平塚市のホームページで確認すること
神奈川環境開発株式会社に電話で申し込み、手数料に相当する納付券を指定販売店(コンビニエンスストア等)で購入します。
収集日当日は納付券を粗大ごみに貼って、収集場所に出しておくという手順です。
申込みの際に粗大ごみの品名や数、サイズを訊かれますから、予め測ってから電話をしましょう。
収集場所は、一戸建て住宅の場合は屋外(敷地内)のトラックへの積み込がしやすい場所、集合住宅の場合は1階のわかりやすい場所または敷地内の集積所などを、予約時に決定します。
自己搬入の場合は、品目によって持ち込む場所が違うので、平塚市のホームページで確認してください。
家電リサイクル品
テレビ、冷蔵庫、エアコン、衣類乾燥機など、家電リサイクル法で定められた家電製品は、購入した店舗または買い替え店舗、一般廃棄物収集運搬業者、処理施設へ自己搬入する方法の他、家電リサイクル券を購入し、市へ収集依頼もできます。
※平塚市に依頼する場合は、予約受付専用ダイヤルで予約の上、郵便局で家電リサイクル券を購入し、収集の際には立ち会いが必要
※変更されている可能性もありますから、詳細は必ず平塚市のホームページなどで確認してください。
不用品回収業者の場合
粗大ごみの回収を平塚市に依頼した場合は、申し込みから1~2週間後の回収になるのが通常だとされています。
家具の買い替えや引っ越しなどで日にちに制限がある場合は、はやめに申し込みをしておきましょう。
なお、収集場所までは自力で運び出さなければなりません。
屋内から自分で搬出ができない場合は、平塚市の生きがい事業団に有料で搬出依頼もできますが、それも順番待ちになっている可能性がありますから、一人では運べないようなものであれば、はやめに対策を考えておかなければなりません。
また、生きがい事業団の場合、品目や重量などで依頼が受け付けられないこともありますから、その点も考慮に入れておきましょう。
しかし、不用品回収業者に依頼したなら、その心配は無用です。
不用品回収業者に依頼した場合は、業者のスタッフが作業を行いますから、部屋からの運び出しやトラックへの積み込みも、全て任せてしまえます。
また、大型の不用品以外の小型のものや、分類が面倒な細かい不用品が多く手元にある場合にも、不用品回収業者に依頼してしまうのがおすすめ。
不用品回収業者なら、分別なども含めて丸ごと任せてしまえるので、時間も手間もかけることなく、不用品の処分が可能です。
不用品の点数が少なく、費用だけを考えるなら、平塚市に依頼するのが最も安価で済みます。
しかし自治体の回収は混み合っていることが多く、希望の日にちまでに回収されるとは限りません。
また、収集場所へは自分で運び出さなければならず、大きくて重いものの場合は、まずそこがネックになってしまいます。
それが不用品回収業者に回収依頼をした場合、一般的に回収は希望の日時で行われますから、自分の予定をずらす必要もありません。
利便性から考えると、部屋からの運び出しにも対応している不用品回収業者が、何よりおすすめです。
しかし、「どんな不用品でも無料で回収します」などというアナウンスを流しながら、軽トラックで住宅街を回っているような業者は要注意です。
「見積もりに勝手にオプションをつけられて、2倍以上の料金を請求された」「無料のはずなのに、トラックに積み込んだ後で高額の運搬料を請求された」など、多くの相談が寄せられていることから、自治体も注意喚起をしています。
なお、不用品回収を業者に依頼する場合、特に点数が多いなら、必ず3社程度から相見積もりを取り、費用やサービス内容を比較してから選ぶようにしましょう。
ここでも料金だけを見るのではなく、ホームページで業者の実績などを確認して、対応などにも誠実さが感じられるかどうか、総合的に判断することが必須です。