コラム
江戸川区の不用品回収について
東京23区の東の端に位置し、東は江戸川、西は荒川に囲まれ、南は東京湾に臨んでいるのが江戸川区です。
広い区域を持つ江戸川区は、江戸川を境にして千葉県に接しています。
古く徳川家康が江戸に入った後は徳川氏の所領となり、江戸時代には幕府直轄領とされましたが、江戸エリアには含まれない郊外の農地として、江戸への野菜の供給を担いました。
東京を産地とする小松菜は、江戸川区小松川付近でククタチナと呼ばれるアブラナ科の野菜を品種改良して栽培されはじめたといわれ、東京や関東風の雑煮には欠かせない食材となっています。
これまでもベッドタウンとしての位置づけがされてきた江戸川区には、近年公園が多く整備され、23区内であるのに比較的生活コストが低いことなどから、子育て世代に人気のあるエリア。
ではその江戸川区で不用品の回収を考えた時、どんな方法があるのでしょうか。
江戸川区の南部に広がる葛西臨海公園は、都内唯一のラムサール条約登録地。
江戸川、旧江戸川と、荒川に囲まれて、まるで島のようにも見える区域の真中を中川が通り抜け、さしずめ水の都といったところでしょうか。
ここでは小松菜以外にも、入谷で行われる朝顔市に出荷される朝顔の生産や、金魚の養殖でも知られていました。
区内に大きな繁華街などはありませんが、地勢的には千葉に近く、人気のアミューズメントパークにも隣接している土地柄です。
そんな江戸川区での、自治体と業者の不用品回収の概要を、下記にまとめました。
自治体での回収
江戸川区ではごみの種類を、燃やすごみ、燃やさないごみ、資源、粗大ごみに分けていて、回収に出すにはそのルールに従って分別しなければなりません。
分別をきちんとしたうえで、決められた曜日に決められた集積所に出す必要があります。
※江戸川区では燃やすごみは「ふた付きの容器」または「透明・半透明の袋」に入れて出すことが義務付けられています
燃やすごみ
- ・生ごみ
- ・貝殻、卵の殻
- ・食用油(紙や布にしみ込ませるか、固めて出す)
- ・紙くず(資源にできないもの)
- ・おむつ(汚物を取り除いて出す)
- ・木の枝、草花(30cm程度の長さにする)
- ・衣類
- ・燃やすごみとなるプラスチック
→プラマークがないプラスチック製品(おもちゃ、日用品など) - (チューブ容器・油のボトル レトルト食品・袋・ラップなど)
- ・ゴム・革製品(スニーカー・ゴムホース・ボール・革靴・皮かばんなど)
→プラマークがあるものでも、内容物が付着したもの、銀色の部分があるもの
燃やさないごみ
※中身が見える袋に入れる
- ・プラスチック部分が外せない金属製品(傘、電気コードなど)
- ・30cm未満の小型家電(アイロン、ドライヤー、小型ラジオなど)
- ・ガラス、陶磁器、刃物類(カミソリ、はさみ、コップや茶碗など)
- ・金属類、乾電池(鍋、フライパン、アルミホイル、乾電池、使い捨てカイロなど)
- ・スプレー缶、ライター、カセットボンベ
- ・電球、蛍光灯(紙のケースに入れて出す)
資源
- ・古紙、雑がみ(新聞と折り込みチラシ、雑誌と雑がみ、段ボール、内側が白色の紙パックの4種類に分けて出す)
- ・飲食用、食品用のガラスびん(化粧品、食用油、ガラスコップ、割れたびんは資源には出せない)
- ・飲料用、食料用のアルミ缶やスチール缶(ペンキ缶、スプレー缶、カセットボンベ、汚れが落ちない缶は除く)
- ・ペットボトル(PETマークが付いている飲料用、酒類、調味料類のボトル)
→ラベルとキャップは外して資源プラスチックとして出す - ・資源となる容器包装プラスチック(食品トレイ、シャンプーや洗剤などのボトル容器、カップ容器、ラベル、レジ袋など)
→プラマークの表示があるプラスチック製の容器包装で、汚れや銀色の部分のないもの
粗大ごみ
家具、電化製品(家電リサイクル法、パソコンリサイクルの対象品は除く)、寝具、ストーブ、自転車など、一辺が30cm以上あるもの
※粗大ごみは有料で、一般ごみと一緒に集積所へは出せない
「持込」か「収集」を決め、粗大ごみの受付センターに事前に申し込む必要がある
なお、テレビ、冷蔵庫、エアコン、衣類乾燥機など、家電リサイクル法で定められた家電製品は、自治体での回収を行っていません。問い合わせると家電リサイクルセンターを紹介されるので、手順などの案内を受けられます。
※変更されている可能性もありますから、詳細は必ず江戸川区のホームページなどで確認してください。
不用品回収業者の場合
自治体の回収と不用品回収業者の回収の1番の違いは、大幅に手間が省けるか否かということです。
不用品回収業者の場合、自治体のように混み合っている時に順番待ちをしたり、収集場所まで粗大ごみを運び出す必要はありません。
休日などでも対応しますし、分解したりできず1人では持ち上げられないようなものでも、スタッフが運び出しからトラックに積み込むまで行います。
また、大きなものではないものの不用品の量が多く、自治体の回収に出すには分別が面倒な場合でも、全てまとめて回収業者が引き取る形になります。
コストでいえば自治体の回収が安価で済みますが、その分の手間がかかります。
不用品回収業者に依頼した場合、有料にはなりますが、収集場所へ運び出す手間や、分別の手間が省けることになり、不用品の処分を急いでいる場合や、重いものを運べる状態ではない場合、業者へ依頼するのが無難です。
「こちらは不用品の回収業者です。なんでも無料で回収します」などとアナウンスを流しながら、住宅街を軽トラックで回っている業者がいますが、これには要注意です。
なぜなら、大抵の場合は優良な業者では無いからです。
「なんでも」回収しているということは、冷蔵庫などの家電リサイクル法の指定があるものも含むということになります。
排出者が有料で、指定の方法でしか回収を依頼できないはずのものを、無料で回収すると言っていることになり、大きな矛盾が生じていることになります。
こういった業者の場合、トラックに積み込んでから運搬料を請求したり、家電リサイクル法で定められた以上の費用を処分費用だと言って請求したりというトラブルの報告がされています。
なるべくなら不用品にかける費用は安く抑えたいものですが、かえって高くつかないよう、業者選びは慎重に行うようにしましょう。