コラム
ゴミ屋敷の片付けにかかる費用って?
近年、メディアなどでも取り上げられることが多いのが、ゴミ屋敷の問題です。
家がゴミで埋め尽くされ、ひどい時には敷地全体にあふれかえったり、公道にはみ出していることさえありますから、近隣にあれば大変迷惑な状態ですよね。
しかし一方で、自分がその当事者になってしまう可能性も、ゼロではありません。
例えば実家などの場合、いつの間にか親が介護の必要な状態になっていて、片付けようにも身体が動かなかった、あるいは周囲が気付かないうちに、片付けがままならないほど認知症が進んでいた、などの状況も考えられます。
離れて久しい実家がそういった状態になってしまうことも、ストレスの多い現代社会では、自分自身がそういう状況を作り出してしまう可能性も、無いとは言い切れないのが現実です。
また、自分に縁がある場所がゴミ屋敷と化していたのを知ったとしても、状態によっては時間が取れず、自分で片付けが困難であったり、あまりの整理されていない物品の多さに手を付けられず、業者に片付けの依頼を考える方もいらっしゃることでしょう。
そこで、ここではゴミ屋敷と呼ばれる状況に対応する専門業者などの費用に付いて、ご紹介してまいりましょう。
ゴミ屋敷の片付けや清掃を依頼する際には
大まかな費用の基準が無いわけではありませんが、ゴミ屋敷の片付けや清掃を担う業者には、一律の料金というものは存在しません。
それは業者によって対応する内容が様々であることにもよりますが、ゴミ屋敷と一口に言ってもその実情が違い過ぎて、一律の料金を算出しづらいことに関連しています。
従って、業者ごとの作業内容やサービス内容の違い、費用の差はどこにあるのかを細かく知ってから、依頼をするのが賢明です。
ゴミ屋敷清掃業者の大まかな費用
ゴミ屋敷清掃業者が算出する費用の内容は、人件費、車両費、回収したものの処分費が主に含まれています。
人件費
当日作業するスタッフ1人あたり、大体1万円から1万5千円程度になります。
業者によってはこれより安価な場合も、あるいは、遺品整理士のような資格を取得していることなどから高くなることもあり得ます。
車両費
軽トラック1台あたりで3千円程度から、2tトラックなら1万円程度からが見込んでいる費用です。
これにはガソリン代や、高速などを使用した場合の移動費用も含まれています。
回収したものの処分費
業者によって異なりますが、1時間あたり大体1万円以上ということが多いようです。
ゴミ屋敷の広さ別・大体の片付け費用
家といっても人それぞれ、大きな一軒家の場合から、ワンルームのような広さの場合もありますから、ここに記すのは基本的な最低限の相場だと考えてください。
- ・1R、1K:3万円から5万円
- ・1DK、2K:5万円から9万円
- ・1LDK、2DK、3K:9万円から14万円
- ・2LDK、3DK、4K:14万円から18万円
- ・3LDK、4DK:18万円から21万円
- ・4LDK以上:21万円以上
例えばここにワンルームマンションの一室で、床一面が不用品で覆い尽くされているような部屋が在ったとします。
ワンルームマンションの場合であれば、不用品運搬用の軽トラック1台、作業スタッフは1名か2名で2時間程度の作業が目安となります。
軽トラック1台+スタッフ1名あるいは2名、作業時間2時間以内で、費用の目安は3万円から5万円程度です。
ワンルームマンションでも部屋が全て不用品で埋まっているような場合には、当然料金が上がります。
2tトラック1台+スタッフ2人あるいは3人、作業時間が3時間以内で、大体5万円から10万円くらいになります。
これが家1軒全てが不用品で埋め尽くされているような場合なら、当然費用も上がります。
また、家の面積によって作業する範囲が全く異なるので、正確な費用の算出には見積もりを取るしか無いでしょう。
大まかにですが、2tトラック1台ないし2台、スタッフが3人以上、作業時間を3時間から10時間とした場合、21万円から35万円程度は見込んでおく必要がありそうです。
ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するメリットとは?
ゴミ屋敷と呼ばれるような状態に陥った場合、自分で対処するのはかなりハードルが高くなると思った方がよいでしょう。
何故なら、昨今のごみ問題などに関連して、自治体のゴミの分別や回収などにも厳しいルールが導入されているからです。
一般的にゴミを出すには、各自治体ごとに決められた内容で分別しなければなりません。
大量の不用品を分別して粗大ごみなどを搬出し、その上ゴミに埋もれていた期間が長ければ、もしかしたら害虫などにも対処しなければならないかもしれません。
業者に依頼した場合、もちろん費用はかかります。
しかし、分別や搬出などは全て業者側が行ううえ、1日あれば作業は完了してしまいます。
無論、時間も根気も十分あるという方や、家や部屋が小さければ問題ないかもしれませんが、勤めがあったり、作業できる時間が限られている場合、体力や気力が続くかどうかも含めて、見極めることが大切です。
ゴミ屋敷の大まかな片付け費用の説明をしてまいりましたが、いかがでしたでしょう。
なお、ゴミ屋敷の清掃などとうたっていなくても、不用品回収業者であれば、近い作業を請け負っているようです。
ともあれ、まずはいくつかの業者に見積もりを依頼して、その際に細かい作業内容について質問してみましょう。
一般的な業者であれば、見積もりは書面やデータなど、きちんと残るもので渡してくるはずです。
また、優良な業者であれば、そういった質問にも面倒がらずに答えるはずですから、その費用でどこまで対応できるのかなど、疑問点があればもれなく尋ねておくことも大切です。
はやめにゴミ屋敷を片付けて、すっきりとした気分で毎日を送れるようにしてはいかがでしょう。