コラム
賢い不用品回収業者の選び方
このところの断捨離ブームや終活などで、家の整理や片付けをはじめたという方は多いのではないでしょうか。
きちんと整理していたとしても、いざ不用品などを洗い出してみると、意外なほど多くのものが出てきて、びっくりされる方も多いようです。
必要なものと不用品を分けるのも大変ですが、分け終えた後にはそれを処分する方法も考えなければなりません。
ゴミ問題は取り上げられることも多く、昨今では各自治体の分別などが厳しくなっていることもよく耳にされていると思います。
そういった世情から、利用が増えているのが不用品回収業者です。
業者自体も需要の高まりを反映して増えているようですが、残念なことに数が増えれば中には悪質な業者が紛れてしまうのも常のこと。
不用品回収業者については、頻繁に利用するわけではありませんから、費用や手順など、詳しく知っていることは稀でしょう。
ぜひ依頼したいと思っても、いざ業者を探そうとするとハードルが高くなってしまう…。
そこで今回は、不用品の処分で失敗しないよう、回収業者の選び方をご紹介いたしましょう。
まず利用経験者から話しを聞いてみる
もし周りに不用品回収業者を利用したことがある方がいれば、まず話しを聞いてみましょう。
料金やサービス内容はどうだったのか、どんな点が良くてどんな点が不満だったのか、体験談を聞いて知識を得るのはひとつの方法です。
業者が回収した量と価格などの情報は、後に良い参考となることでしょう。
優良な不用品回収業者を選ぶ
不用品回収業者と聞くと、ポストに入っていたチラシを思い浮かべる方は多いと思います。
その他から業者を探すとなると、インターネットでみつけたHPや、軽トラで無料回収しますなどと流しながら回ってくる業者が一般的でしょうか。
周りに不用品回収業者を利用したことがあるという方がいて、その業者がとても良さそうだったとしても、いくつかの業者を比較してから依頼するのが、不用品回収業者を選ぶ際のセオリーです。
断捨離などがブームとなったのに合わせるように、不用品回収業者もその数を増やしている現在、残念ながら悪質な業者が紛れ込んでいるのもまた事実なのです。
通常、自治体などに粗大ゴミを持ち込む際には、無論分別されていることが前提条件です。
しかし、ゴミ問題が環境問題としてクローズアップされる近年では、粗大ゴミではない、一般ごみの分別も厳しくなりつつあります。
不用品回収業者には、大型の粗大ゴミなどを無料・有料で回収するといったもの、分別が困難なほど大量の不用品などがある場合でも、全てを有料で引き取るもの、また不用品の中から買い取れそうなもののみ値段を付けて買い取るというものなど、様々な業態があります。
買い取りだけを専門に行う場合は、不用品買取業者と呼ばれていて、不用品買取業者とは一線を画していることが多いようです。
なお、不用品回収業者の請求費用の内訳は、ほとんどが人件費と考えて差し支えないでしょう。
出張分のガソリン代などは別立てで請求されることはほぼ無く、請求費用に含まれていると考えられます。
他には廃棄物処理場に持ち込む際の費用や処分費などもありますが、依頼された作業内容によっては基本の料金に含まれていることもあります。
このように、不用品回収業者とは、依頼主ではできない、あるいは時間が取れずに実行できないことを、付加価値を付けて代行するサービスなのです。
通常の場合の依頼から作業まで
まず、見積もりを依頼することからはじまります。
どんなに集めた情報でこの業者が良さそうだと思っても、必ず数社から見積もりを取るようにしましょう。
見積もりに関しては、無料としている業者がほとんどですから、そこは心配する必要はありません。
依頼する側の事情が様々なら、業者の方も様々です。
大抵の場合は不用品の量によって、大まかな基本料金のようなものが準備されています。
例えば、本当に少量であればスーパーなどで使っているようなカゴ台車1台分とか、それより多ければ軽トラック一台分、2tトラックや4tトラックといった具合で、それに必要であればオプションとして料金を加算していく形が多いようです。
優良な不用品回収業者がわかるポイントとは
不用品の回収とはいえ、正式な商取引であることに違いはありません。
見積もりの依頼をすれば、その時の内容を精査できるように書類、あるいはメールなどの改ざんができない状態で顧客に渡すことは、最低限やらなければならないことです。
また、見積書では項目や内訳ごとに作業内容が確認できて、イレギュラーな事態が起きた場合の対応などが明記されていればなお望ましいでしょう。
また、優良な不用品回収業者であれば、こういった場合はどうなるかという説明を億劫がることはありません。
依頼する側が納得するまできちんと説明をするはずです。
そして、優良な不用品回収業者であれば、一般的なマナーがしっかりしているのは当然のことです。
優良ではない不用品回収業者がわかるポイントとは
・見積もりに関して
例えば、大型の家具などが1つ2つであれば話は別かもしれませんが、不用品回収の場合は、6畳一間、あるいはワンルームといった単位で依頼することもあります。
そういった場合、現状を見なければ、確実な料金判断ができないはずです。
にもかかわらず、電話だけで適当に話しを終わらせて、とりあえず伺います、のような対応であれば、断るのが無難です。
見積もりを頼んだはずなのに、いきなり回収に来たというのは、不用品回収業者をめぐるトラブルではよくあることなので、とりあえず伺いますと言われた場合、あくまでも見積もりで来てほしいということは、きちんと伝えなければなりません。
・内訳をきちんと説明しない
多くの業者は基本的なパック料金を決めてあり、それにオプションを追加していくような設定をしています。
不用品を仕分けもせずにまとめて運ぶような場合と、実家や遺品の整理などで、一緒に仕分けをしながら作業する場合では、自ずと料金が変わってくるはず。
見積もりで提示た金額に対して内訳を尋ねても、明確な答えが返ってこなかったり、はぐらかそうとするようであれば、疑ってみなければなりません。
・イレギュラーなケースの説明が無い
もし、見積もりの段階よりも回収を依頼する不用品が増えてしまったり、様々な事情で作業時間が大幅に増えてしまった場合など、イレギュラーな事態に陥った際の説明が通常ならばあるはずです。
見積もり書を作成する時に、きちんと訊いておくことをお勧めします。
・見積書をデータなどで渡さない
不用品回収の場合は、見積もりの際に不用品の量などをチェックして、総量で料金を決めるこのが一般的です。
その際、見積書をきちんと書面やデータなどの履歴が残る形で提示したようとしない業者は、まず疑った方が良いでしょう。
手元に残る形にしなければ、言った・言わないの話になってしまいますから、ここは重要なポイントです。
特に依頼する不用品の量が多い場合、トラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。
また、不用品に費用をかけたくないからといって、極端に安い金額を提示した業者には近づかないのが無難です。
回収された不用品の大半は、廃棄物になってしまうことが多く、それを処理するにも費用が必要で、無論人件費もかかります。
どう考えても利益が出ないような金額を提示してくる業者は、はじめから詐欺を企んでいる可能性が考えられます。
また、信頼できる業者は、取引実績を公開しているはずですから、見積り依頼をする前にホームページなどをチェックするとよいでしょう。