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かつて大規模な工業地帯だった川崎市は
再開発でイメージ一新中

1.今ではタワーマンションの聖地となった川崎大師と
一大工業地帯の町・川崎市

川崎市は神奈川県の北東部に位置する、東西に長い市域を持つ政令指定都市です。 最近ではそのイメージは無いかもしれませんが、川崎というと古くは川崎大師や京浜工業地帯を連想することが多かった地域です。 タワーマンションが建ち並んだことで知られるようになった武蔵小杉は、その川崎市に位置しています。

現在多くのタワーマンションが建っているのは、かつて工場が在った跡地ではあるものの、新しく移り住んだ住民にとってそんな歴史は遠いもので、特に関心をはらわれることも無いのでしょう。 川崎の市域の東部は、平安時代に創建された川崎大師の門前町として古くから栄えており、江戸時代に入ってからは幕府によって整備された五街道のひとつである、東海道の川崎宿としても賑わいました。 現在川崎市は、神奈川県内では横浜市に次ぐ第2の都市で、国内初の鉄道が開通した際、同時に川崎駅が開業したことから人口が急増したことも横浜市と似ています。

その一方で、川崎市では鉄道が開業して輸送手段ができたこともあり、明治期以降、市域の北部では農業が盛んに行われる一方、南部の内陸部では工場の建設が相次いで、主に重工業が盛んになり、京浜工業地帯を形成することとなりました。 そのうえ、川崎市の臨海部にも国内最大級の石油化学コンビナートをはじめとした多くの工場が建設され、戦後の高度経済成長期、名だたる工業地帯として知られるようになったのです。 近年では工場のさらなる郊外への移転などが進み、その跡地を大規模な再開発をし、タワーマンションを建設したのが、川崎市内の武蔵小杉駅周辺です。 武蔵小杉駅はJR南武線と東急東横線が乗り換え駅として交差し、また少し離れたところに位置するJR横須賀線・湘南新宿ラインも利用可能という利便性もあって、多くの大規模マンションの建設予定地となりました。 再開発された綺麗な街区とタワーマンションに惹かれて住みはじめる人は多く、川崎市の人口増加にも寄与した形となりました。 しかしその一方で、特に朝の通勤時間帯、駅に集中する人数が明らかにキャパシティーを超えたものであることなどから、駅施設の整備などに着手する以前に、一時期に大量の戸数のマンション建築を市が許可したことなどを巡り、疑問を呈する声も上がっています。

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2.工業地帯であったがゆえのイメージを
再開発でまとめて払拭したのが川崎市

東西に細長い川崎市は、多摩川の河口に位置し海に面した川崎区から、丘陵地帯で緑が豊かな西の端の麻生区まで、東京都と神奈川県を隔てる多摩川に沿って伸びています。 古くから栄えた川崎大師は市域の東部、かなり海に近いエリアに在って、内陸部では多摩川沿いに、中原街道の丸子の渡しや大山街道の二子の渡し、津久井街道の登戸（のぼりと）の渡しが整備され、後に宿場町、そして交通の要衝として栄えました。

川崎市の臨海部以外でも工業地帯が発達したのは、水運の次の新しい輸送手段としての鉄道があったからこそともいえます。 戦後の高度経済成長期にこの工業地帯が日本の経済を下支えしたのは間違いがなく、しかしその一方では、工場が排出する煤煙などによる大気汚染や、工場排水による川や海の水質汚濁などが蔓延してしまいます。 三重県随一のコンビナートを擁する四日市市や兵庫県の尼崎市などと共に、喘息に代表される健康被害が深刻化して、一時は川崎イコール公害というイメージが定着していたこともありました。

現在武蔵小杉駅周辺にみられるタワーマンションは、そうした工場の跡地を再開発して建設されたものであり、川崎と聞いて抱くイメージは、年代によってかなりの差がありそうです。 こうして一時は憧れといわれたタワーマンション群ですが、川崎市は多くの地域が多摩川に沿った低地です。 過去の例をみれば氾濫リスクは当然あるにも関わらず、それを十分考慮に入れたとは言い難い開発の形であったことが、数年前の台風によって露見することになってしまいました。 以前の工場イメージはタワーマンションによって払拭されたものの、拙速に行われた大規模開発が、再評価される時期に入ってきているようです。

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3.川崎市のごみ分別はとてもざっくりしています

川崎市ではごみの種類を、普通ごみ、資源物、小物金属、粗大ごみに分けていて、回収に出すにはそのルールに従って分別しなければなりません。 分別をきちんとしたうえで、決められた曜日に決められた集積所に出す必要があります。

なお、普通ごみは、ふた付きポリ容器、透明または半透明の袋に入れることになっています。 どういったものが燃やすごみ、燃えないごみになるのかや、資源系のごみの出し方などの細かい分別ルールは、川崎市のホームページに詳細の説明がありますので、そちらを参考にしてください。
※変更されている可能性もありますから、詳しい情報は必ず川崎市のホームページなどで確認してください

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4.川崎市の粗大ごみ・不用品回収事情とは

川崎市では一辺の長さが金属製品で30cm以上、家具類などでは50cm以上のものを粗大ごみとして扱っています。 川崎市に粗大ごみの収集を依頼する場合は、事前に申し込みをする必要があります。

申し込みはインターネット、または電話での受け付けがあります。 粗大ごみとして出すものの一番長い箇所のサイズを訊かれますから、事前に測っておくと良いでしょう。 申し込みの際、処理手数料と、収集可能日の案内がありますから、川崎市粗大ごみ処理券を市内の郵便局やコンビニなどで購入してください。 収集の当日は受付番号などを処理券に漏れなく記載して粗大ごみに貼り、排出場所に出しておくという手順になります。 収集に立ち会う必要はありません。

また、テレビやエアコンなど、家電リサイクル法で定められた家電製品や、重量が極めて重いもの（100kg以上）、長さが極めて長いもの（2m以上）などの処理困難物は、川崎市では収集を行っていませんので、その点も注意してください。 粗大ごみ回収はどの自治体でも混み合っていて、順番待ちになっているのが通常です。 川崎市では混雑していることをアナウンスしていますから、引っ越しなどの予定がある場合は、余裕をみて申し込みをしておくと良いでしょう。

なお、粗大ごみを収集する職員は、引っ越医者さんのように、部屋の中から不用品や粗大ごみを運び出すことなどには対応していません。 もし粗大ごみが大きすぎて一人では運べないようなら、どうやって運び出すか考えておかなければなりません。 友人や知人に手伝いを頼めないようなら、移動だけを業者に依頼するという方法もありますが、それならば、はじめから不用品回収業者を利用するのがおすすめです。 不用品回収業者なら、業者側のスタッフが部屋からの運び出しに対応するのが一般的ですから、誰かに手伝いを頼む必要はありません。 回収の日時も希望通りになりますから、自分の予定を気にする必要もなくなります。 不用品回収業なら分別や運搬を全て任せてしまえるので、手間暇を考えたなら、不用品回収業者の利用がベストです。