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下町の雰囲気が色濃く残る葛飾区　その不用品回収事情とは

1.有名なのは亀有や柴又帝釈天
下町らしいエリアが点在するのが葛飾区

葛飾（かつしか）区は東京23区の北東部に位置しています。区の東側に流れる江戸川を千葉県、北東側の大場川・小合溜井（こあいためい）を埼玉県との境にしています。また北側、南西側は荒川を境に足立区、墨田区、江戸川区と接していて、区域のほぼ中央を南北に中川が貫き、区域の南部で中川と新中川が別れ、新中川はそのまま南下して江戸川区へ、中川は区内を蛇行しながら流れて荒川へと注ぎます。東京湾近くの川に囲まれたエリアであることからもわかるように、古くは河道に沿って土砂が堆積しただけの微高地で、今の葛飾区周辺に人が住みはじめたのは、古墳時代と考えられています。映画「男はつらいよ」の舞台であるのが、この葛飾区に在る柴又(しばまた)。ここは映画の主人公の口上にも登場する題経寺(だいきょうじ)（柴又帝釈天(たいしゃくてん)）の門前町として参詣者を集めており、今でも下町の雰囲気を楽しみに訪れる人々なども多く、賑わっています。

また、漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の舞台として知られる亀有（かめあり）では、駅前に登場キャラクターを模した像が設置されていて、人気を博しています。区西部の綾瀬川沿いに在る堀切菖蒲園は、江戸時代から浮世絵に描かれて、花菖蒲の名所として知られており、東京の中でも下町の雰囲気が残るエリアが多いのが、葛飾区の特徴です。

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2.生活コストの安さから人口増
地域密着型店舗が楽しい葛飾区

葛飾区は、23区で唯一区域全体が荒川の外側に在ります。元々が川に囲まれた沖積低に位置しているので海抜が低く、区域内はほぼ平坦で、特に西部ではゼロメートル以下の地点が多くみられます。葛飾という地名が表れたのは奈良時代で、律令制度が実施された際、この一帯は下総（しもうさ）国葛飾郡として編成されたとあります。養老5年（721年）に作成された、奈良東大寺正倉院に伝わる「下総国葛飾郡大嶋郷戸籍」では、大島郷に甲和里（こうわり）、仲村里（なかむらり）、嶋俣里（しばまたり）という集落が存在したことが記されています。仲村里についてはどこを指しているのか正確な場所はわかっていませんが、甲和里は今の江戸川区小岩、嶋俣里は葛飾区柴又に該当すると考えられていて、葛飾という地名の歴史の深さが伺えます。江戸時代に入ってからは水田による農業が営まれるようになり、江戸初期には題経寺・柴又帝釈天が開創され、その縁日は多くの参詣者を集めるとともに、周辺は門前町として栄えるようになります。花菖蒲で有名な堀切菖蒲園はその成り立ちに2つの説があり、1つは室町時代に堀切村の地頭が家臣に命じて、陸奥国から花菖蒲を取り寄せて栽培をはじめたというもの。

もう1つは、江戸時代に農民が趣味で各地の花菖蒲を集めて栽培をはじめたというもの。堀切には戦前までは他にもいくつかの菖蒲園がありましたが、残ったのは堀切菖蒲園のみで、1959年に都が購入し、東京都立堀切菖蒲園として公開されました。今は葛飾区に移管され、区立公園として運営されています。

また、江戸時代の葛飾区域には湖沼が多く、歴代将軍が鷹狩りを行う地としても利用され、江戸の庶民からは堀切菖蒲園への行楽や、柴又帝釈天への参拝などが人気となって賑わいました。大正時代に入り関東大震災が起こりますが、被害が少なかった葛飾周辺には中心部から被災した多くの人々が移り住み、この頃から宅地化が進んで、さらに工場の進出がはじまります。工場は主に荒川などの川沿いなどに数多く建設され、大規模なものより小さなものが目立ちました。こうした工場の隆盛は高度経済成長期まで続き、葛飾区イコール有数の工場の集積地として認知されるほどで、衣類などの繊維製品、製紙、繊維、機械、化学などの工業が発達し、特にプレスやメッキなどの金属加工・製造業が盛んでした。川沿いにはもうもうと煙を吐き出す無数の煙突がそびえ立つといった、典型的ともいえる下町の工業地帯的風景がみられましたが、高度経済成長期以降は工場の移転なども続き、その跡地がマンションや大型の商業施設、公園に変わるなどして、住む人が増える要因にもなりました。区域には大型のスーパーも昔ながらの商店街も点在していて、毎日の買い物に不自由することはないでしょう。品川区にはJR常磐線各駅停車、総武本線、京成本線、京成押上線、京成金町線、京成成田空港線が走っていて、都心にもダイレクトに移動できる利便性の良さを誇ります。

また、家賃は23区の中でも安い方なので、はじめて東京に住む学生などにも人気となり、一時期は減少傾向だった人口も増加傾向にあります。子育て支援などにも力を入れていることから、学生ばかりでなくファミリー層からも生活コストが低く済むエリアとして注目が集まっているのが、葛飾区です。

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3.今も残る農地では小松菜の生産が盛ん
地元野菜が魅力的なのが葛飾区

かつては水田が広がる稲作地帯だったのが葛飾区ですが、さすがに今残るのは畑です。葛飾区は23区の中でも農地が多く、本田ウリや金町コカブ、シントリ菜といった江戸東京野菜が生産されているものの、やはり主力は東京野菜の代表格である小松菜です。葛飾区の清掃工場は区北部の水元公園近くに在り、近隣には公園やスポーツセンターなども整備されています。

葛飾区ではごみの種類を、燃やすごみ、燃やさないごみ、プラマーク、資源、粗大ごみに分けています。ごみの分別で特徴的なのは、金属類以外のほとんどを燃やすごみに含めること。生ゴミや紙くず、木くずなどはどこの自治体でも燃やすごみや可燃ごみに分別していますが、葛飾区ではプラマークのついていないプラスチック類やゴム製品なども燃やすごみに分けています。なべやフライパン、レンジカバー、加熱用のうどん容器、アルミホイル、コップやグラス類、陶磁器、電球や蛍光灯、30cm以下の家電製品、乾電池などは全て燃やさないごみとして回収されます。なお、プラマークのついているものは、プラスチック製容器包装（プラマーク）として、古紙類とびん、缶は、資源として分別します。
※変更されている可能性もありますから、詳しい情報は葛飾区のホームページなどで確認してください

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4.葛飾区の粗大ごみ・不用品回収事情とは

葛飾区では、高さ・幅・奥行1辺の長さが30cm以上の大きさのものを、粗大ごみとして扱っています。家具やふとん、自転車などが該当します。全ての粗大ごみは有料で、通常収集には出せません。

また、テレビやエアコンなど、家電リサイクル法で定められた家電製品は自治体での回収を行っていませんので、その点も注意が必要です。葛飾区に不用品の回収依頼をする場合は、事前にサイズや数を確認してから、粗大ごみ受付センターに申し込みをします。粗大ごみは品目によって処理手数料が異なりますので、申し込みをした際に料金の案内があります。葛飾区内の「有料粗大ごみ処理券取扱所」の表示があるコンビニエンスストアなどで料金分の処理券を購入し、粗大ごみに貼り付けて、回収の期日の朝8時までに申告した場所に出しておきます。回収に立ち会う必要はありません。ただ、粗大ごみの回収依頼は混雑していて、申込みからから収集まで2週間程度かかる場合があります。引っ越しや家具の買い替えなどの予定がある場合は、はやめに申し込んでおいた方がよいでしょう。

また、回収する職員は部屋からの運び出しなどには対応していません。エレベーターの無いマンションやアパートなどの場合、1人で上階から1階の収集場所まで大型の家具の移動をするのは無理がありますから、手伝いの手配を考えるのが無難です。集合住宅などの場合は、出しておける場所に制約があるかもしれませんから、管理人や管理会社に確認しておくと安心です。一方、不用品回収業者に依頼した場合、人手の心配は必要ありません。不用品回収業者は一般的に部屋からの運び出しにも対応していて、不用品の移動は全て業者側のスタッフが行います。引越し業者のような対応だと考えると、わかりやすいかもしれません。大きなクロゼットなどは持ちづらく、力のある人でも階段での運搬には危険が伴うこともありますから、これは非常に大きなメリットだといえるでしょう。

また、分別しなければならないような小さめの不用品がたくさんある場合にも、不用品回収業者なら分別作業も含めての依頼ができるので、こちらもおすすめ。回収の日時も葛飾区に依頼した場合のように順番待ちをする必要もなく、希望した日時に回収が終わります。